中学受験算数勉強方法

【超重要】模試対策と、模試を使った勉強方法

 
この記事を書いている人 - WRITER -
大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

こんにちは。TANUKIです。
「模試はどう勉強したらいいですか、勉強方法を教えて下さい。」と聞かれることがよくあります。また「間違えている問題が多過ぎてどれを直したらいいかわかりません」や「模試の成績が悪いです」といったこともよく聞きます。ということで今回は模試対策の勉強方法、模試で得点をとる方法、模試を使ったやりなおしの方法、模試結果のとらえかたをお伝えしていきます。

1、模試対策の勉強方法
2、模試で高得点をとる作戦
3、模試を使った勉強方法
4、模試結果のとらえかた

1、模試対策の勉強方法
模試対策の勉強方法というのは本来ないのですが、受験半年以内の模試は別として、それ以前の模試は最近学習したことから出題されます。ということで一番の勉強方法は最近学習したものをやり直すことです。それもなるべく基本問題を即答できるようにすることです。模試の問題は基本的に広く浅くです。たまに模試対策の勉強方法としてすごく難しい問題に取り組んでいる子がいますが、やるべき勉強方法は反対ですね。

まとめ
・最近学習したことをやり直す勉強方法
・なるべく基本問題を広く浅く即答できるようにする

2、模試で高得点をとる作戦
模試でしっかり実力に近い得点をとる方法、実は簡単です。それは「出来る問題を確実にとる」です。

入試本番も作戦が大事で、模試はそのいい練習になります。

序盤の計算問題と各大設問の(1)は必須、途中の一行題(一問完結型の問題)は難しいものもあるので自分が知っているもの、解けそうなものを優先して解きます。

難しそうなそれぞれの大設問の後ろの問題は5分考えて分からなかったら飛ばしましょう。勘で進めるのは時間の無駄です。国語は逆でしょうが、算数は同じ偏差値なら、空欄がある子の方が信頼できます。

余った時間は計算問題の見直しや、出来た問題の文章チェックに回しましょう。見直しするときは最初と違うとき方ができるとより安定します。

模試は範囲がとても広いので多くの生徒が実力を出しきれていません。見たことのない問題に夢中の子も多いです。それを逆手にとって点数を集めることはそんなに難しくないのです。

しかしこの方法は6年生の6月くらいまではあまり教えなかったりします。算数が苦手な子が自信をつけるためにはいいですが、得意な子が目先の一点に拘って、難しい問題と向き合う気持ちが育ちにくくなってしまいます。入試までにいつかは必要なことですが、時期は慎重に検討した方がいいかもしれません。

まとめ

・易しいものを見直して確実にとる

・見直しは二つのやり方で
・5分考えてわからない問題は捨てる。くれぐれも勘で進めない

3、模試を使った勉強方法

こちらは模試の直しについてです。
算数の模試で重点的に直すところは次の3つです。

・計算問題
・最近学習した問題
・正当率の高い問題

模試での計算問題満点を目指して日頃から計算練習をしていきましょう。満点でなければなにをミスしたのか、あるいは基本の計算でまだ理解してないところがないかしっかり確認しましょう。

模試とはいえ6年の途中までは範囲があります。最近学習したことがしっかりできていたか確認してください。授業を受けてから、宿題、カリキュラムテストに次いだ三回目の復習になります。ここでしっかり身に付けましょう。

正当率の高い問題が出来ていない場合、他の子に差をつけられています。忘れていることや入会のタイミングで習っていないこともあるかもしれません。易しいものはすぐできるようになるので要確認です。

それ以外に重視してやり直しをしていくのは解説を読んで理解できたものです。それについての記事はコチラ(解答を見て理解できた問題こそ要復習)。

また記号問題は必ずコチラ(記号問題こそ成績アップのチャンス)の方法で丁寧にやり直しましょう。

4、模試結果の捉え方
保護者との面談で「カリキュラムのテストはいまいちなんですが模試は取れてるので大丈夫ですよね?」なんて言われることがあります。それが6年生後半ならいいんですが、そうでない場合は危険な状態です。

模試は広く浅くです。入試が近付くにつれて浅くというのが段々と深くなっていきます。カリキュラムテストは狭く深くです。深く理解する練習をしていない子は6年生の中盤から後半で必ず成績がガタンと落ちます。特に算数で5年時に58ぐらいの子が、6年時で45くらいまで落ちることは珍しくありません。58とっているときに、カリキュラムテストでは平均切っている子に該当します。

逆に模試の成績急上昇も珍しくありません。55ぐらいの子が半年で70近くになるケースも毎年1人、2人はいます。授業中によく発言してしっかり一つ一つ理解している子に多いです。受験生になり意図的に学習量を増やすことで一気に伸びます。

つまりこれらの話でお伝えしたいのは「6年前半までは基本的にカリキュラムテストの方が大事だ」ということです。模試の結果で一喜一憂してもしょうがないです。きっちりやるべきことをやるための現在位置の把握、程度に考えましょう。大事なのはカリキュラムテストです。

まとめ(忙しいときはここだけ読めばOK)
・模試対策は最近学習した易しいものに絞る
・テスト中に出来た問題を見直す時間をとる
・復習は計算と最近習った単元を中心に
・模試よりカリキュラムテストが大事

併せてご覧下さい

模試で必ず出題される従属問題について

計算の工夫がとても大事

ダメな図形の勉強方法

この記事を書いている人 - WRITER -
大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 受験算数を攻略する , 2018 All Rights Reserved.