理解しているのにテストでできない? 簡単に点数に結び付く勉強方法
こんにちは。TANUKIです。今回は中学受験算数の勉強方法についての記事です。この内容は正直、私達のような塾講師からしたらある意味当たり前なのですが、意外と子どもや保護者の方とギャップを感じることがある内容です。
1 、授業中に問題に印をつけていますか
誰に言われなくても実行している子もいます。自分でわかっていて必要のない子もいますが、勘違いは誰しもあるので書かないよりは書いた方がいいです。その付け方ですがオススメは5段階です。
A:出来た
B:出来たはずなのにケアレスミス
C:誰かの発言をヒントにわかった
D:説明を聞いてわかった
E:説明を聞いてもわからなかった
テストも同じで、テストの場合はヒントは聞かないでしょうからCはなくなり、説明の代わりに解説になります。また勘で出来たという問題もあるでしょうからそういうものは△や×に分類すべきです。
チェックをしているかはさておき頭で分類は出来ている子も多いでしょう。
しかし気をつけて欲しいのは、上から2つめと3つめを「出来た」に分類する子が多いです。それではいつまでたっても「家では出来るんだけどテストでは・・・ 」から抜け出せません。ヒントで分かったなら、どうしたらその発想になるか考える、ケアレスミスをしたならどんな間違いをしやすいのかふりかえる必要があります。
さてでは授業中の問題にチェックをつけて終わりではいけませんね。やり直してこそです。
2、本当に大事なのはどれからやるか
時間は限られています。そのときにどれを優先させるべきでしょうか。実は成績が伸びないお子様はだいたい2パターンなんです。
一番多いのはEを最優先するタイプ。
次に多いのはBだけやるタイプです。
3、Eタイプ(説明を聞いてもわからない問題)をどうしたらいいか
Eでもいろいろあって部分的にわからない場合と全体的にわからない場合があります。部分的にわからないのであればすぐにDタイプにできます。そのときはなるべく早く解決しましょう。
全体的にわからないときはどうするべきか。授業中であればすぐに先生や周りの子に聞くべきですが、授業後何日か経ってしまった場合、あるいはそもそも問題集やテストの解説をみている場合は、このE問題は放っておいた方がいいです。とりあえず捨てましょう。
その問題が大事な問題ならまた登場します。そのときに「あ、これわからなかったやつだ」が「今聞いたら簡単じゃん」になることはよくあります。そもそも全くわからない問題があるときは、近くに他のD(説明を聞いて分かる問題)やC(ヒントで分かる問題)があるでしょう。これらをAの状態に持っていくことが先です。そうすることで、Eだった問題を理解する力がついていることが多いです。ので全くわからない問題はとりあえず後回しにしてください。これができない子が「やってもできない」という子です。
4、Bタイプ(わかってたのにケアレスミス)だけやる子
個別指導をしていると意外と多いのがこういう子です。とりあえず早く終わらせたいのです。合っていたCを見直すわけがありません。B問題はなにを間違えたか分かりやすいのでそこを直して、D問題は「わかったから大丈夫」です。そのくせEを質問して勉強した気になっていたら最悪ですね。
とにかくCDタイプの問題のやり直しが大事で次点がBです。Bはテスト前に総確認くらいがいいでしょう。D以上の全部の問題が解けるようになってから、まだ時間があればEに分類した問題にもう一度取り組みましょう。意外と簡単に感じられることが多いです。
まとめ(忙しいときはここだけ読めばOK)
・問題の理解度を5段階に分類する
・やるべきは「ヒントで分かった問題」と「解説で理解できた問題」
・「ケアレスミスした問題」はテスト前に総確認
・「説明を聞いてもわからない問題」は後回しが原則
併せてご覧下さい
Comment
素晴らしい解説です。