6年生で偏差値15上げた子、偏差値10下げた子
こんにちは。TANUKIです。
昨年の卒業生に6年生になってから偏差値を15上げた子がいました。(54→69)
反対に10下げた子もいました。(66→56)
この子達がどのような学習をしていたかについてお伝えしていきます。
偏差値を15上げた子は授業中はよくできるタイプでした。
疑問に思ったことは質問し、しっかりと自分の中の論理がないと納得できないタイプでした。
カリキュラムテストもしっかりとれていました。
でも模試の用に範囲が広くなると上手くいかないタイプで、そういったことでたびたび相談を受けていました。
しかし授業内容はかなり理解出来ているので、夏休みに全てを整理しなおせば、必ず成績が延びると面談でいい続けました。
夏休みに私は全体に「授業もいれて1日10時間学習」を標準にしようと伝えていますが、その子は12時間学習しているといっていました。
夏を大逆転のチャンスと考えたのです。
結果的に夏明けの模試でそれまでより10以上高い偏差値65をとり、そこからもさらに成績を延ばし最終的には12月の模試で67まで達していました。
途中、69なんてこともありました。一年間の平均偏差値は60です。
授業がよくわかることで、学習を楽しんでいたという印象です。
夏休みは毎日12時間学習することにあるいみ酔っていたかもしれません。
反対に偏差値を10下げてしまった子もいます。
その子ほどではなくても成績が下がるパターンとして「カリキュラムテストの国語と算数が悪く社会理科で引っ張るタイプ」があげられます。
その子は5年生時かなりできていましたが、そのために家でかなりの時間勉強させられていたようです。
とくに社会や理科の暗記に力を入れて学習していたらしく、5年時はいい時だと偏差値66ありました。
しかし親主体の学習は関係が難しいです。 反抗期を迎えて親の言うことを聞かなくなりました。
もともと自分から進んで学習するタイプではなく、中学受験も完全に親の意思だったのでどんどん学習から離れていきました。
社会理科の学習量で稼いでいるタイプはそうでなくても6年生で失速します。
反抗期も重なり成績はどんどん下がっていき、それで怒った親がさらに学習時間を増やさせる、反抗しながらもそれにしぶしぶ従う。最悪の受験だったでしょう。
私立中学への目的意識を持たせることは難しいです。
部活を目的にしても、途中で興味を失うこともあり得ます。
それより学習することの「面白さ、たのしさ」を伝えることが一番です。
「出来た、たのしい、おれすごい」その気持ちなしに中学受験勉強を続けることが出来る子はなかなかいません。
厳しい指導が必ずしも上手くいくとは限らないです。
出来ることをほめてのばしてあげてください。
国語と算数だけは5年生のうちに得意にしておきましょう。
Comment
こんにちは、初めてコメントします。
Nに通っている6年生の父親です。いつも興味深く読ませていただいています。(ノートのコピーはプリントして息子にも見せています)
今回の記事が、余りにもドンピシャで衝撃的だったので、伺う次第です。
息子の成績はまさに後者のケースで、6年前期の模試平均は、国算が62、理社が65で理社で稼ぐタイプです(イクテだとさらに顕著です)。
ただ、国算の授業がつまらないということはなく、家でも算数には結構時間を割いていますが、中々、結果に結びつきません。(ちなみに、授業は演習中心のためノートは結構酷いです)
こうした中、夏期講習を控え、この夏は算数の強化に注力しようと思っているのですが、どのように取り組めば良いでしょうか?
ちなみに、夏期講習は集合Mクラスです。算数のレベルが高いと思うのですが、そこも不安なところです。昨年の夏も、算数の復習に力を入れたのですが、9月の公開模試では思うような結果が出ませんでした。
志望校はN60後半の難関校で、そのためにも、算数の成績アップが必要と本人も自覚しています。
コメントありがとうございます。
社理はこれからみなさん上がるので油断できませんね。一般的に算数で62でしたらまだ「入試基礎は完璧」というレベルではないと思います。
夏は家庭学習で、本科テキストの考えよう深めようの解き直しと、夏期テキストの共通問題のマスターを目指してください。
授業で応用問題を扱われると思うので、授業だけでわからないものは授業中と授業前後の質問で解決し、家庭では説明を聞いて理解できたもののやりなおしにとどめた方がいいと思います。応用テキストの授業中に扱えなかった問題や、質問してもわからなかった問題に割く時間はなかなかとれないかと。
夏が算数に全力で取り組める最後の時期です。後期以降は他の科目もやることがいっぱいあります。算数は夏が勝負です。ぜひ乗りこえてください。
返信ありがとうございます。
アドバイスを参考にさせていただきます。
仰るとおり、この夏は算数を最重点科目として、課題に取り組みたいと思います。