受験まで半年の算数戦略
こんにちは。TANUKIです。
今回は、夏休み明けから受験までの半年間、算数をどのように強化していくかということについてお伝えします。
算数の合否を分けるのは次の3つです。
・典型題の解法技術
・テスト戦略
・応用力
学校によってどれが大事かのバランスは異なりますが、この3つが合否を大きく左右するのは間違いありません。この時期だからこそ、受験レベルにあった学習をしていかないといけません。
1、典型題の解法技術
夏休みに特に力をいれたと思います。中学受験の算数はどうしても「知っていないと解けない」問題が多いです。また、ライバルも当然練習を積んでいるので「ミスなく」「素早く」解く必要があります。夏休みに取り組んだものでいいので夏休みあけからはペースをあげて典型題を周回するようにしましょう。
問題を見た瞬間やり方がわかるものは解かなくて構いません。少しでも怪しいものは確実に解くようにし、毎日40題ぐらいに目が通せるようになるのが理想です。
典型題は学校によっては何題かそのまま入試にでます。また応用問題を解くことにもつながります。まだ身に付けることを諦めずに取り組んでいきましょう。
経験上、算数の偏差値が60に届かない子は典型題レベルが足りていません。しっかり身に付けましょう。
2、テスト戦略
テスト戦略でとくに大事なのはミスの削減と時間配分です。合格することを考えるとミスばかりしてはいられません。ミスをなくすために、気を付けるべきポイントや見直しの方針をあらかじめ決めておくとよいでしょう。
また、見直しをするために時間がある程度必要になります。時間配分を考えて、仮に途中でも、解くのを諦めて見直しをする時間を無理やりとるようにしないと、点数を安定させることは難しいです。それらのことを考えることがテスト戦略です。
これから受けるすべてのテストや過去問演習のときに、テスト戦略を意識するようましょう。当日1点に泣かないように、1点に拘りましょう。
3、応用力
難関校の場合1と2だけでは合格できません。応用問題を攻略しなくてはならないのです。
応用問題攻略のカギは「問題一問一問を解いたあとのふりかえり」にあります。
これから解けなかった問題は1問も無駄にせず必ずふりかえりをすることが大切です。
ここで強調したいのは応用問題攻略に大切なのは解き直しではなく、ふりかえりだということです。時々、どんな難しい問題もふりかえりを書かせると「やり方がわからなかった。何度も練習してやり方を覚える」と書く子がいます。
よくでる典型的な問題はある程度覚えておかないとスピードや正確さに差が出ることはあります。しかし応用されたすべての問題の解き方を覚えることは不可能です。さらに入試で初めて目にする問題が出ることもあります。訓練して覚える学習には限界があります。
応用問題のふりかえりは1問1問から「他の問題に使えるようなポイントを掴む」ことを意識しましょう。
とくに
「条件の整理の仕方」
「条件の言い換え方」
「実験を通した規則の掴みかた」
「図形問題の補助線を引く場所」
などその問題を学習する意味を考えるようにしましょう。
学校によってどの力がどの程度、重視されるかを過去問を通じて確め、同時にどの力が足りていないのかを冷静に分析していくことが大切です。
受験生こそカンニングしがちです。カンニングについての記事はコチラ
しっかり集中して学習するために必要なことです。
過去問を解く機会も増えます。入試問題の分析の仕方についてはコチラ。