中学受験算数勉強方法

2019年 ラ・サール中学 入試

 
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大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

解答

大設問1(1)0.75(2)637(3)57
大設問2(1)11/144(2)ア74イ12(3)42(4)ア7.5イ39
大設問3(1)5:53(2)13.25
大設問4(1)24(2)30(3)60
大設問5(1)120(2)略(3)略
大設問6(1)5:3(2)49:40(3)392:125

ラ・サール中学(鹿児島)を解いた印象をお伝えします。寮のある学校の中でも全国区の知名度がある学校です。関東や関西で気軽には受験できないのが残念です。

1、設問毎の予想難易度

A必須問題(簡単で差がつかない)

B合否を分ける問題(学習の中心)

C差をつける問題(ミスを取り返す)

D難しくて逆に差がつかない問題

大設問1(1)A(2)B(3)A
大設問2(1)A(2)A(3)B(4)B
大設問3(1)A(2)B
大設問4(1)A(2)B(3)C
大設問5(1)A(2)C(3)D
大設問6(1)A(2)B(3)C

2、全問コメント

大設問1 面白い計算

(1)普通の計算(2)結合法則と分配法則を上手く使って工夫する力が試される問題。計算なのに面白い。(3)方程式では解けない逆算ならではの出題が素敵。

大設問2 典型題だが図形は一苦労

(1)典型題(2)ド定番の消去算(3)少し悩むか。角の問題で悩んだら二等辺三角形か合同相似。今回は合同が使える。(4)わかるところをまず求める意識を持った補助線が大事。平行の条件を読み飛ばさないこと。

大設問3 同じ距離か時間に注目

(1)さんざん歩いて車の何分に相当したかを考える。速さの比の基本 (2)状況を図に整理しよう。12kmしか具体的な距離がわからないので、その部分を比であらわすのが目標になる。

大設問4 ちょっと工夫された並び替え

(1)1357にしか座れないことがわかればすぐに解ける (2)「まずは組み合わせを考えてから並び替える」という3の倍数カードと同じ発想。使える座席の組み合わせは15通りある。 (3)(2)から組み合わせパターンは減る。人数が増えただけ。10通りの座席の組み合わせがある。

大設問5

(1)やや難易度の高い典型題だが、高さ平均は習得しておきたい (2)(3) 斜めになっている上の面がどうなるかを捉える必要がある。難問。

大設問6

(1)典型的手法「等しい2つになにかを足しても等しい」CPQを加えよう。 (2)前問利用を意識する。ADとBPを延長して相似を使おう (3) 少しわかりにくそうなところだが、BCQを間に挟めば連比を使って求められる。

3、入試問題批評

例年より易しめの出題。気がついたらすぐに解ける問題が多いのは例年だが、そこまでのハードルがいつもより低いように感じた。その分、ミスが勝負をわけるので、求めるところを間違えないようにしたい 。

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