2020年栄東東大クラス選抜入試分析『算数時事問題に注目』
栄東の東大クラス選抜の入試問題の分析です。
設問1 著しく難度が高いものはありませんが(3)と(6)が時間を取られるので、扱いに注意が必要でした。
(1)普通の平均の問題です。絶対に間違えられませんね。
(2)「2020は101で割り切れる」今年の問題ですね。割り算を分数だと考えられれば難度は高くないです。
(3)集合の問題ですが3つの集合でなかなか難し目ですね。図を描いて冷静に処理してください。一回飛ばすのもありかと。
(4)速さの比を使う問題ですね。状況を図に整理すると、二人の速さの比や、二人が往復にかかった時間がわかります。とれるようにしたい問題ですね。
(5)切断の基本的な考えがわかっていれば解ける問題です。苦手をなくして、とれるようにしたいですね。
(6)時事問題来ましたね。ラグビーの得点を題材にした面白い問題でした。どれかの点数の回数で場合分けをするのが一般的かと思います。先に組み合わせを決めておいて並べ替えましょう。ただ手間もかかり難度も高めなので、一回飛ばすのもありかと思います。
設問2
時事問題ですね。消費税関連の問題です。(1)(2)はしっかり取りたいです。消費税の部分が繰り上がるところがポイントになりますね。(3)は飛ばすのも手ですが、記述式なので配点が高いかもしれませんね。
前問の出題意図を考えましょう。
10%の場合も8%の場合も規則があります。その規則をつかめれば、両方を満たす場合も規則的に考えられます。
設問3 シールを剥がすという独特の設定で面白い問題ですね。(2)はじつはそれほど難しくありません。
(1)は必ず取りましょう。後ろの問題のヒントになっています。
(2)三角錐になりますね。高さが(1)です。
(3)は飛ばしてもいいかもしれません。三角錐+三角柱で計算できます。
設問4
斬新な設定の通過算ですが、時間がかかり大変なだけでそこまで難しい発想は必要ありません。通過算の大原則として長さのない普通の旅人算のように考えることが大切です。
ラグビーと消費税という時事問題が目立つセットでした。大設問2、3、4の(3)か、大設問1の(3)(6)の中から1つは取りたいところですね。
そのうち解説も載せようかな。