【保存版】 中学受験 算数 問題集 まとめ 問題集を追加で買って学習するなら何が効果的か。状況や目的別に紹介します。
算数 問題集 を子どもに与えたいと感じたときの状況や目的別に、塾講師の目から見た最もおすすめできる教材を紹介していきます。
ざっくり次の5つの状況があると思いますので、状況、目的別にご紹介していきます。
上から緊急性が高そうな順番です。
この記事の内容
算数問題集 目的1 なんでもいいから少しでも算数の偏差値を上げたい(4、5、6年生用の算数成績に直結する問題集)
算数の単元には、すぐに効果のある単元と時間がかかる単元、演習量が成績に直結する単元とそうではない単元があります。
また偏差値上昇効果が高いほかの視点としては、ミスをなくす、大きな苦手をなくすという方法があります。
まずは成績の上げやすい単元から取り組み成績を上げていき、特定の苦手単元が見えてきたらそちらに注力していきましょう。
こちらに詳しく書いています。
中学受験 算数 の 単元 全体像を把握することで戦略的に学習する単元を決めて偏差値を上げることをめざしませんか
効果の出やすい単元は場合の数、演習量が成績に直結する単元は平面図形、ミスをなくすことがしやすい単元というか問題集は計算の問題集と一行問題の問題習です。
場合の数です。
どちらも同じシリーズの書いて考える場合の数です。
場合の数は書く事が大切ですが、変にラクをしようとしてうろおぼえの公式を使って間違える子がとても多いです。
書く経験を積んでいない子が場合の数の公式を使いこなすことはできません。
逆に書く経験を積んだ子は場合の数の公式をすんなり習得できます。
図形の問題集はこちらが唯一無二です。
図形はこちらより別のものをおすすめする日が来るのかと思うぐらいこの教材は秀逸です。
カードになっていてどこでも確認ができる平面図形の問題集です。
テキストにテーマごとの詳しい解説がありそれの類題が難易度ごとにカードになっています。
ほとんどの受験生は難易度AとBだけで済んでしまうかもしれませんが、全国トップ校にも対応した難易度CとDの問題まで幅広くこの一冊で満たせてしまいます。
計算問題習はマスター1095題がおすすめです。
学年毎に難易度が違いますが、状況に応じて使うレベルは必ずしも学年と同じでなくて構いません。
毎日3題ずつ取り組めるようになっていることが最大の特徴で、継続しやすいのと、たった3題しかないのだから絶対に合わせないとという意識を持つことができます。
また計算については筆算ではなくて暗算でする癖をつけていくことも大切です。
暗算を身につけるにはこの無料プリントをおすすめしておきます。
一行問題は「実力突破」シリーズがおすすめです。
一行問題は必ず合わせる練習をするとともに様々な単元の確認になります。
いろんな単元の弱点を探しながら得点力をアップできるので、受験生は必須です。
とくに6年生の夏休みぐらいからは積極的に取り組みたいです。
難関校が目標なら基本編をもう少し先に終わらせてから、夏休み明けに発展編に入れるようなペースで学習するといいでしょう。
算数問題集 目的2 特定の苦手単元があり、それを克服したい
こちらは単元ごとにその問題集だけ買ってみましょう。
ただこの方法は普段の授業が先へ先へと進んでしまっている時には並行して二つのことに取り組むことになり難度が上がるのでおすすめしません。
長期休暇中か、新しい単元を習わなくなる6年生夏休み以降におすすめします。
苦手な単元は人によって異なると思いますので、特に苦手になりやすい4つの単元のおすすめ教材を上げておきます。場合の数と平面図形は上の目的1で紹介しています。
立体図形、動く図形、図形の移動
図形の移動ではこれが最強です。
ネックなのは手に入りにくいことだけです。
少し高いですがamazonなら今は買えます。
平面図形編の動く図形と立体のverです。
かなり難しい問題まで掲載されていて、受験に必要なことはこの一冊で網羅されています。
ただ偏差値55ぐらいまでなら難度ABで十分です。もしかしたらAだけでもいいかもしれません。
それでもカードになっていて扱いやすいです。
難関校を意識するなら切断の対策は必須ですがこの教材は切断を身につけるのに申し分ない教材です。
触りながら見つけられるのは本当に強くて、紙面上の計算だけではイメージしにくい部分を確かめながら進めていける点は唯一無二です。
速さ
中学受験を成功させる 熊野孝哉「速さと比」入試で差がつく45題+7題
速さはこちらがおすすめです。
親しみやすい手書き解説もとてもいいですが、この問題集の素晴らしいところは別解の豊富さ
速さの問題は様々な道筋がありますが、わりと先生の好みの依存してしまうところがあります。
今まであまり得意ではなかった速さが、違う視点から見たら得意になったということも十分考えられる単元ですのでぜひ取り組んでみてください。
割合、比の文章題
文章題も速さと同じシリーズです。
速さもですが、このシリーズは手書きの作図が文章題を図示する中学受験の小学生にぴったりです。
算数問題集 目的3 塾の学習についていくための教材がほしい
算数問題集目的4 塾の学習に余裕がある今のうちに少し難しい問題にも手をだしておきたい
正反対の悩みですが実は用意したい問題集の種類は同じです。
塾のテキストメインで進めていくため、あくまでこの場合の問題集はサブ的役割。
ひとつの単元がたくさん載っているものより、中学受験のおよそすべ手の単元を網羅してある教材をおすすめします。
目的3の場合は少し易しい問題を、目的4の場合は少し難しい問題に取り組んでいけばよいのです。
日能研の教材で基本的な事項がすべて掲載されています。授業で学習した単元と同じ問題を探して解くのがおすすめです。難易度は6年生にしては易しめですが4、5年で使うと結構手応えがあると思います。
こちらは少し暗記要素強めではありますが難易度はベストチェックより高く6年生でも中堅校~難関校ぐらいまでは十分対応できるレベルです。
本題とは逸れますが塾技はコチラの中学入試 理科 塾技100がほかの理科の問題習に使いやすいものが少なくおすすめかもしれません。
難関校を目指すならこちらをおすすめします。
豊富な問題数ですが易しい問題はそれほど多くありません。
入試の典型題を徹底的に鍛え上げるのに向いています。
算数問題集 目的5 算数に親しみを持たせたい、楽しみながら学びたい
まだ本格的な学習が始まっていない低学年はガンガン問題集を解くよりパズルのようなものに触れていることのほうが大切です。
高学年場合はメインで学習するというよりは、休み時間にゲームではなくこういった本を読ませるという目的ならとても使えます。
また高学年でも、算数が嫌いすぎて見たくもないような子には遊びゴコロのあるこちらからはいるのもアリです。
図鑑をぱらぱらめくることが嫌いではない子におすすめです。
絵や形で見たり触ったりしながら算数に親しむことで自然に図形や計算に対する一番根幹の部分が身に付きます。
実際に体験している子とそうでない子の間では学習のモチベーションも、学習した時の理解度も大きく違います。
ぜひ時間のあるうちに読んで触れておきたい一冊です。
九九をただ丸暗記させていませんか。
このパズルはパズルを解いていく中で自然に九九について身につくだけでなく、その先の面積の考え方も触れることができるすぐれものです。
ただ計算式を覚えるのとは違う自分で図を書きながら試行錯誤していく中で計算が身についていきます。
値段も550円とかなりお得なので面積未習のお子様は体験してみてほしいです。
未修でなくても算数が苦手な4年生にもかなり使えます。
こちらはもう少し高学年向けです。
5、6年生でも空いた時間にゲームする代わりに取り組むならとてもいい内容になります。
算数の単元テーマでいうと論理推理にあたります。
文章を読みながら状況を表に整理する練習がパズルをときながらできるので、文章題を線分図や面積図にあらわすといったことのきっかけつくりにもなります。
このタイプの問題は中学受験にもそのまま出題されますが中学受験塾のテキストにはそこまで載っていない穴場になっているところもポイントです。
まとめ 中学受験 問題集 選び方のコツ
- とにかく偏差値をあげたいなら、「場合の数」「平面図形」「計算」「一行問題」
- 苦手単元克服は長期休みや6年夏以降など新しいことを学習しないタイミングで
- 普段の授業と併用するなら1冊で全単元網羅しているものがおすすめ
- 低学年のうちは問題らしいものではなく楽しめるものを
私も研究のために問題集は月間5冊くらいは買うのですが、ポイントもたまる楽天をいつも使っています。ポイントがたまりすぎてポイントだけでパソコンが買えてしまいました(笑)
おすすめですよ。