中学受験算数勉強方法

2019年 東邦大学付属東邦中 入試

 
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大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

解答

大設問1(1)1.1(2)2.25
大設問2(1)6(2)36(3)10.5(4)5/112
大設問3(1)25.625(2)282.6
大設問4(1)4組(2)92.81
大設問5(1)300(2)977(3)3844
大設問6(1)6(2)9時間15分
大設問7(1)11(2)22(3)51

東邦大学付属東邦中学(千葉)を解いた印象をお伝えします。

1、設問毎の予想難易度

A必須問題(簡単で差がつかない)

B合否を分ける問題(学習の中心)

C差をつける問題(ミスを取り返す)

D難しくて逆に差がつかない問題

大設問1(1)A(2)A
大設問2(1)A(2)B(3)C(4)C
大設問3(1)A(2)B
大設問4(1)A(2)B
大設問5(1)A(2)C(3)D
大設問6(1)A(2)C
大設問7(1)B(2)C(3)C

2、全問コメント

大設問1 やや大変な計算

(1)(2) 分数と小数の計算をマスターしておきたい。

大設問2 難しめの小問集合

(1)よくわからないときは書いてみる。約数はペアにして探すので実際にかけ算しなくても数えられることがわかる

(2)4つの玉から2つを選びペアにしてから並び替えると考えると計算で求められる

(3)分速80mで120m引き返した部分は分かっているので取り除く。残ったところはつるかめが使える。

(4)ななめの三角形なので比を使うことは分かりやすい。BH:HI:IFを求めるための手数が多い。延長して相似をつくろう。

大設問3 回転移動が柱体になった形

(1)(2)平面で考えてから高さをかける。ここは両方とも取りたい。

大設問4 覆面算

(1)(2) 十の位と一の位を記号で置くとただの覆面算になる。そうしてしまえば三年生でも解ける問題。

大設問5 ある数を書く回数

(1)典型題だが数え方にコツがある。計算方法を知っていれば瞬時に300と分かる問題。 (2)1から258と3000から3111を別にして数える。(1)が分かっていればそこまで大変ではない。 (3)数え方を知った上で相当面倒な問題。3000台でかなり3の回数を稼ぐのでそのあたりを丁寧に調べていくことになる。今年一の難問ではなかろうか。

大設問6 仕事算+周期

(1)定番 (2) 30分ずつなので1時間の半分の仕事になることに注意する。最初の分を引いてから、繰り返し部分でわり算して、余った部分を丁寧に考える。

大設問7 対角線が通過した枚数

(1)(2)(3) 上級者向け典型題。縦横が互いに素ではないときはまず公約数で割って、最初の形を考えよう。その上でたてと横が何枚ずつ通過するかを考えることで求められる。

3、入試問題批評

小問集合が難しく手が止まりがちだが、後ろの設問はそこまで難しくない。上手く問題を選択しながら解きたい。

目新しい問題がほぼない。少し難しめだが見たことある問題が多く、練習量が合否に直結するのではないか。

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