地域公立中学にしかない魅力
こんにちは。
TANUKIです。
中学受験で私立中学、中高一貫公立中学校に進学されることを選択される方が増えている中で、地域公立中学に進学することの魅力を考えていきましょう。
この記事の内容
現実面
・金銭面
私立と天秤にかけたとき一番ネックになるのが金銭面でしょう。子どもの教育に使うお金は惜しいと考えるなら公立一択です。
また将来の大学進学を考えていないなら小学校の勉強で十分生きていけます。中学卒業後からは働くなり、専門的な学校で生きるために必要な力を身につけるとよいでしょう。
私立中学には成績優秀者の学費免除などの制度がある学校がたくさんあります。最近人気の公立の一貫校は私立と比べるとかかる金額はかなり抑えられます。お金が最大の問題ならそういった選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
・通学時間
地域公立中学の大きな利点に通学時間があります。歩く距離が遠かったりすると私立より時間がかかるケースもあるかもしれませんが、基本的には一番近いはずです。将来やりたいことが決まっていて、あるいは小学校のうちからすでになにかに取り組んでいて、それのために少しの時間も惜しい場合は通学時間の短い公立中学がいいのではないでしょうか。
ただし、地域公立中学の授業はあまり有益な時間が過ごせないので、時間を惜しんで取り組みたい内容が勉強の場合は素直に受験をしたほうがよさそうです。
学習面
・大学進学
自分を大きく見せることが極端に得意な子には公立中学が向いています。能力以上に大人から評価される子は自分の実力以上の内申点を手に入れることができます。それによって学力的には届かない公立高校に進めるのです。しかしそこはあえて身の丈にあった学校に進むのが賢い選択です。公立高校では大学受験に向けて周りが学習しているなか、推薦狙いで内申点を稼ぐといいでしょう。一般入試では合格できない大学に進学することができます。
私立中学受験組には学力的にかなり差をつけられてしまいますが、内申点をとって推薦をとることは地域公立中学で磨かれているはず。大学受験の推薦では十分合格できるでしょう。
ただしこれは将来進学する大学に国立を選べる最低限の学力を塾や家庭学習などで身につけた場合です。私立に推薦で進学するなら指定校枠を持っている私立中学が圧倒的に有利になるので注意しましょう。
・学習環境
同学年の優秀な子の多くは私立中学に抜けているため、上には上がいるという残酷な現実から子どもを守ることが出来ます。
また、同じレベルの子が多い私立中学とちがって周りのレベルに幅があるため、毎回のテストでそこまで大きく順位が変動しません。無意味な競争にプレッシャーを感じることなくのびのびと過ごすことができます。
そのため勉強以外に打ち込みたいものがある場合にもおすすめです。ただしそれが部活動なら本格的な私立中学には敵わないケースも多いので、学校以外の活動がおすすめです。
生活面
・人間関係
地域公立中学を生活面で選択するならやはり人間関係があげられます。ポイントはやんちゃな友達をたくさん作ることができることです。私立中学では出会えない層と仲良くできます。地元のこわい先輩と知り合いなんてとてもかっこいい響きですよね。悪いやつはだいたい友達なんてセリフ言ってみたいですよね。バイクで一緒に遊んだりもできるかもしれません。そういった絆は大人になってからも続く大切なものです。
そういった層と仲良くできるタイプの子にはおすすめと言えますね。
逆にそういう付き合いがあまり好きでない方は素直に中学受験したほうがいいでしょう。
・面倒見のよさ
公立中学最大のウリは面倒見のよさだと思います。子どものときはつい道を踏み外してしまうこともあるかもしれません。悪い友達に影響されることもあるかもしれません。そこまで親が面倒見るのは大変ですよね。公立中学なら、多少、万引きしようがいじめをしようがけんかをしようが先生から(時には警察から)注意を受けて終わりです。これが私立中学なら学校を退学にさせられるかもしれません。親も忙しくてろくに相手できないのに、学校に見放されたらたまったもんじゃありませんよね。
以上公立中学の魅力をまとめると
・子どもの学業になんかお金を使う気がない人に易しい
・通学の時間を惜しむくらい打ち込んでいることがある子に向いている
・内申点をとることが抜群にうまい子は最低限の学力で、身の丈に合わない国立大学までいける
・学習面で競争意識が低くプレッシャーを感じずに他のことに打ち込める
・悪いやつはだいたい友達というかっこいい感じになれる
・退学にならない