中学受験算数勉強方法

受験期の注意点 初めての中学受験で親が失敗しないために

2022/01/02
 
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大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

入試直前

スケジュール管理

こちらのツイートをした時にも多くの方に反応をいただいたのですが、スケジュール管理はとても重要です。

①出願スケジュール ②試験当日の集合時間 ③合格発表 ④振り込み期限

少なくともこの4つは各学校についてまとめておく必要があります。

実際に失敗する家庭を毎年のように見ています。

受験用にカレンダーをひとつ作って家族全員で確認できるようにした方がいいです。

来年の受験まで使えるものですが、今こそ必要な方もいるでしょう。

こちらは受験スケジュールを書き込むことも想定したつくりになっています。

手作りのものでもいいのでなにかしら準備しましょう。

入試直前期の生活について

その中で体調管理は最重要です。

・直前には頭を休ませることも大切

・朝型の生活に少しずつ切り替える

・食生活を普段と大きく変えない

・学校は行ったほうがいいことも

特に埼玉の試験は塾の冬期講習の直後にあります。そのままの勢いで学習量を増やし続けると本番の試験にふらふらの状態でいくことになりかねません。

頭が疲れているとミスも増えます、適度に休ませるようにしましょう。

可能なら朝型にしたいです。多くの学校が午前中をメインにしています。

午前中に力を発揮できるようなリズムをつくりましょう。

ただし、それで体調を崩すようなら無理はしなくてもいいです。

カツ丼、カツカレーなど縁起かつぎはしたくなりますが、普段と大きく食生活は変えないほうがいいです。

子どもは普段通りの力からかなりブレるものです。些細なことでもなるべくその要因はつくりたくありません。

学校は行ってもいいです。

特に学校を休んで保護者と一日中一緒に学習するのは喧嘩の元になり危険です。

直前の焦りがストレスを生み、衝突のきっかけになります。

親子喧嘩が起きそうならリフレッシュのために学校に行きましょう。

前日の確認事項

持ち物の確認です。

・受験票

・文房具

・腕時計

・上履き

・防寒具

・勉強用具

だいたいこれくらいでしょうか。

受験票で会場と時間はしっかり確認しておきましょう。

複数回受験で違う受験票を使う学校も多いです。

文房具は、筆箱をぜひチェックしてあげてください。

鉛筆は10本くらいあってもいいです。

シャーペンと違って手にとってすぐ書けるので机の上に置いておくと安心です。

鉛筆を使う場合は鉛筆削りも持っていきましょう。

鉛筆削りですが、コンパスが持ち込み不可の場合、丸い鉛筆削りを持っていくと円を描くときに役立つのでおすすめです。

コンパスOKなら好きなものを持ち込みましょう。

消しゴムもなくなってしまいそうなすごく小さなものを使っている子もいます。

複数個、新しいものがあった方がいいです。

カドがある消しゴムがどこかに行ってしまわないのでオススメです。

腕時計は計時機能のみがついているもののみ可です。

時計はなんでもいいですが、音がならないタイマーがついているものが子供には一番使いやすいと思います。

また、いざという時に貸せるような時計を保護者もつけていくと万全です。

amazonならかなり安価で買えますね。

上履きが必要かどうかは学校によって変わります。

防寒具については次の記事で詳しく書いてます。

中学受験をする際の防寒グッズは今年特に重要だという話。実は塾講師は寒さ対策グッズに詳しいんです。

記事にも書いていますが電気マフラーがおすすめです。

勉強道具はあいだの時間に見られるところも多いのでなにか持っていきましょう。

使い慣れたものをもっていけばいいですが、不安でたくさん持っていきたいなら、それもいいと思います。

どうせ使わないでしょうが、持っていくことで安心できるなら持たせてあげたらいいと思います。

個人的におすすめは市販のものではなく、自分で作った間違えノートです。

入試当日

早めの行動

集合時間の30分前には着きましょう。

公共交通機関を使うようにしてください。

いざという時に試験が受けられなくならないようになるべく電車+バスをおすすめします。

その際に、友達と待ち合わせはしないでください。

片方が遅刻して両方遅れるという状況が最悪です。

手応えはあてにならない

普段以上に、本番という緊張感で手応えは全くあてになりません。

家に帰って子どもの手応えを聞いて安心する、心配するといったことに意味はありません。

またこれは子供に伝えることですが、試験中も同様で、前の科目の手応えはあてにならないので全く気にする必用はありません。

緊急時の対応

よく聞く緊急事態は

・前日なかなか寝られない

・体調不良

・忘れ物

・緊張して朝ごはんが食べられない

・公共交通機関のトラブル

でしょうか。

寝られなくても、横になって目を閉じていれば体は休まります。

焦らなくても試験は受けられることを子供に伝えて欲しいです。

あまりに早い時間に寝かせようとして変に焦らせないようにしてください。

体調不良に備えて、頭痛や腹痛をおさえる薬は用意しておきましょう。

当日体調が悪い場合は保健室受験もできます。

申し出て損はないので、受付で体調が悪いことを伝えましょう。

忘れ物は避けたいですが、よっぽどなんとかなります。

困ったら申し出ること、忘れても家に取りに帰らないことが大切です。

念のため、近くのコンビニの場所がわかっているといいかもしれません。

緊張して朝ごはんが食べられないときは無理にすべて食べなくていいです。

試験会場は食べ物の持ち込みは禁止されていないところが多いです。

無理して朝食べず、ゼリーやチョコなどなにかしらもっていくことをおすすめします。

公共交通機関のトラブルは対応してもらえるはずです。

遅延証明書をもらって学校に連絡しましょう。

なにかしら対応してもらえるはずです。

入試後

結果の前に次の準備

入試結果が出てしまうとしばらく何もやる気にならなかったりします。

そのあとの行動を詳しく決めておきましょう。

次の試験まで時間があるのであれば、学習計画を立てておきましょう。

入試を復習すべきか

次の入試までに結果がわかるかどうかで決めましょう。

入試結果がわからないなら、復習をすることで不安が募るだけです。

結果が出るまでは試験のことは忘れて次の準備をしましょう。

入試結果がわかるなら復習しましょう。

とくに時事問題は同じ年度の問題を解くことが一番の対策になります。

結果の共有

すべての入試が終わるまでは、入試結果を友人に共有するのは辞めましょう。

落ちた時に周りの様子が知りたい場合は、友人ではなく塾に連絡して今年の動向を聞くといいでしょう。

一生の友人をなくしかねないイベントです。

また、作戦によっては子供には全入試結果を伏せるという手もあります。

あえて不合格を伏せて気分のいいまま本命校に向かわせるという危険な賭けに出た家庭もありました。

このあたりは子どものタイプ次第ですね。

まとめ

体調第一で万全の準備を家族全員でするよう心がけてください。

入試は全てうまくいくとは限らないですし、前受け校の合格が逆にマイナスに働く場合もあります。

受験後どのような学習をするかも決めておきましょう。

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