中学受験算数勉強方法

約数がわかれば挑戦可能 灘中算数 数を感覚だけでなく視覚でとらえる 2021年一日目6番

2022/01/14
 
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大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

約数を求める計算がテーマの問題 ポイントは視覚化

2021年 灘中 1日目 6

約束記号で表現された数論、数の性質の問題です。

約数についての理解が求められる問題ですね。

少し考えてみてください。約数について学習していれば挑戦可能です。

解説

ひとつ目の□はかなり簡単ですがこういった問題で特徴をつかむことが大切です。

B=2なら分子は[12]=1×2×3×4×6×12

分母は[6]=1×2×3×6なので割り算して残るのは4×12=48

答え48です。

さて後ろの□が本番です。

問題の特徴をつかむ、視覚化する

後ろの問題に取り組む前に、前半の問題を使ってこの問題のつくりを把握しましょう。

6の約数を視覚化します。

6=2×3なので6の約数は次のように視覚化できる。

6の約数
1×11×2
1×32×3

合わせて12の約数も視覚化します

12=6×2=2×3×2

12の約数124
11×11×21×4
31×32×33×4

6と12を比べたとき、2倍したことで変わったのは一番右の列が増えたこと。

1×4×3×4=48となったことがわかる。

問題分の192について

192=2×2×2×2×2×2×3

3はひとつしか増えていないので表の縦は先ほどと同じく1と3の2段だとわかる

1と3にかかる数なので残りがなにかの平方数になっているはずだが、 2×2×2×2×2×2=8×8なので

次のような形になることがわかる。

C×2の約数1248
11×11×21×41×8
31×32×33×43×8

上は24の約数の視覚化なので、Cは12とわかる。

まとめ

192という数字から得られる結果は思ったより小さくて拍子抜けしてしまう問題だったが、少しかける数を大きくするだけで数がかなり大きくなってしまうので限界だったのでしょうか。

約数を視覚化できれば苦労なくできる問題でした。

この形で視覚化できる約数は因数が2種類の数だけで構成されるもののみだが、約数の個数や約数の和などを理解するときに便利なので、使えるようにしておきたい。

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