中学受験 算数 が最も重要な科目で算数で合否が決まると世間では言われているが本当のところはそうとは限らない
結論から先に述べます。私は算数が最も重要かどうかは受験校によって違うと考えています。
ただしさすがに総学習時間は算数が一番必要だとは思います。
算数さえよければいいという発想も、算数がダメだから難関校は受験できないという発想もまとはずれだと思っているのでその根拠をお話します。
この記事の内容
算数が最も重要だと言われるときの根拠
算数が最も重要と言われる根拠によく挙げられるのは2つの点です。
「算数の配点が高いこと」「算数の合格者平均点と受験者平均点の差が大きいこと」
この2点について検討していきます。
算数の配点が高い
4科目の中で国語と算数の配点が理科社会よりも高い学校はたくさんあります。
珍しい例ですが算数が国語より少しだけ配点が高い学校もあります。
さらに最近では算数一科目入試というものさえもあります。
この点を見ると算数が最も重要かもしれません。
ただ、ちょっと考えてほしいのが、なぜ算数一科目入試をわざわざする必要があるのかという点です。
「算数だけでも出来る子が欲しい」、「受験しやすくすることで他の学校を出し抜いて優秀な子が欲しい」という点もあると思うのですが、
私は「従来の国算傾斜配点程度では算数の力がある受験生をとれていないからではないか」
と考えています。
国語の配点も高いため算数が得意で国語が苦手な子には結局有利にならず、国語が得意で算数が苦手な子がきちんと合格できているわけです。
傾斜配点を採用する学校の多くが「算数が重要」と考えているのはおそらく間違いないですが「算数が得意な子を上手く入学させられていない」のではないかという主張です。
合格者平均点と不合格者平均点の差が最も大きいのは算数であるという主張
これはかなり多くの学校である話ですね。
合格者の平均点と不合格者の平均点の差は算数が一番大きいことが多いです。
でもこれにも実は考慮しなければならない点があります。
それは「合格ライン上の子の点数はどうなっているのか」という点です。
算数という科目はよく出来る子とそうでない子の差がすごくつきやすい科目です。
平均点が50点しかないテストでも突出して出来る子は100点をとり、全然出来ない子は0点に近い点数ということも珍しくありません。
ただこれ、合格ラインぎりぎりの話とはとても思えないのです。
算数一発大逆転はたしかにあります。
算数を勝手に捨てた子が持ち偏差値をはるかに下回る学校に落とされることもあるでしょう。
算数は上手くいったら一発合格ということもある科目です。
「算数で超高得点をとる成績トップ層」と「たまたま算数大逆転が上手くいった層」が算数の合格者平均点を間違いなくはねあげています。
算数を最初から諦めている記念受験層が不合格者の平均点を下げる点数はほかの科目の比ではないです。
これはテストによりますが、平均点付近に受験生が密集していたら、どれだけ合格者と不合格者の差が開いていようが、合否ラインには対した影響を与えないということです。
つまり「平均点の差だけでは算数で合否が決まっているかはわからない」ということです。
※標準偏差がわかればはっきりしますが、標準偏差を公開している中学校はあまり知りません。
もちろん、超トップ層に入ればそれだけで合格をもぎとれる魅力が算数にはあります。
逆に、底辺に入ってしまうとほかの科目では到底挽回できない差になることはあります。
そういう意味ではたしかに算数は重要なのです。
ただ普通のレベルの子には大きな影響がない可能性があるのです。
受験する学校ランクと比較して、人並みにできていれば特に大きな差にはなっていない学校が多いのです。
算数が大きく足を引っ張っている場合は少しでも多くの手を打ちましょう。
↑個別オンラインも選択肢の一つです。
算数で差がつく入試、差がつかない入試
算数の出来で差がつくかどうかは標準偏差を見るのが一番ですが、それは公表されないケースが多いので難しいですね。
では、どうするか。分析の仕方が2つあります。
「問題のばらつきを見る」「ほかの教科と平均点を比べる」
問題のばらつきを見る
これはシンプルですが難しいです。
問題の難度にどのぐらいばらつきがあるかを確認します。
難しい問題はほとんどの子ができませんが簡単な問題はほとんどの子ができます。
それでもトップ層はほとんどとるし、底辺層はほぼとれないでしょう。
ということは極端に難しい問題と極端に易しい問題が多くなると、勝手に平均点の差は大きくなるのです。
また難度の高い問題がどこにあるかわからないような配列にすることがあります。
この場合も易しい問題が人によっては取りにくくなるので点数をばらけさせることができます。
いろんな単元を出すのもポイントで、単元が決まっていないので的が絞れない分、受験生の学習が浅くなり、得点がばらけます。
つまり逆のことを言うと、中難易度の問題が少なく、どこが難しいかわかりやすい、単元もだいたい決まっている入試は平均点にたとえ差があっても、合皮ライン上では差がつきにくくなります。
ほかの教科と平均点を比べる
ほかの教科と比べるときによく平均点の差だけ比べられるケースがありますが、よく考えるとおかしいと思いませんか?
科目 | 国語 | 算数 | 理科 | 社会 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
合格者平均 | 51.5 | 49.5 | 56.0 | 54.3 | 211.3 |
全体平均 | 42.3 | 38.6 | 48.1 | 50.0 | 179.0 |
満点 | 85 | 85 | 70 | 70 | 310 |
こちらは少し前の開成中学の平均点一覧です。
ほかの科目と比べると算数の差は大きそうです。
だったら算数が得意な子が受かりやすいのか。
こんな仮定はどうでしょうか。
パターンA 国語と算数が得意だが、社会理科は苦手なA君。国算は平均点より20%よかったが、社理は10%悪かった
パターンB 理科と社会が得意だが、国語算数は苦手なB君。社理は平均点より20%よかったが、国算は10%悪かった
パターンAは国50算46理43社45合計182
パターンBは国38算34理58社60合計190
わずかですがBの方がよくなります。
実際の試験でこれがどのくらい可能なことかはテストを見ないとわからないですが、一つ言えるのは「合計点勝負の試験において、平均点が低い科目は平均点を少し超えるくらいでは対した差にならない」ということです。
平均点差も気になりますが、得点がたくさん稼げる科目で点数をとらないと大変なことになるわけです。
国語の方が重要な可能性は?
国語算数の点数が高い傾斜配点の場合、算数と同じ条件にあるのが国語です。
国語は一般に標準偏差が低く、差がつきにくいと言われますがその大きな要因になっているのは「国語の学習時間」にあると思います。
そもそも国語ってあまり時間をかけていない受験生が多いです。
対策をせずに放っておいてひどい点数を取る受験生、対策して安定して高得点をとる受験生、差は意外と大きいかもしれません。
とくに記述が多いテストの場合は対策内容に差が生まれやすいです。
一度、確認してみてくだい。
国語の一番の教材はこちらでしょう。
算数でも国語でもない、社会が最も重要な学校。
関西の学校は入試に社会を使わないのはこれが理由なのかもしれません。
社会がそこそこばらつきのあるテストの場合、合否を分けるテストになることは珍しくありません。
特に4科目均等配点の学校は要注意です。
おまけ程度の簡単な社会しかない学校なら大丈夫ですが、情報整理、思考力をフル動員しないといけない社会の問題は合否を決定づけることがあります。
お気を付けください。
社会はゲームや漫画でおぼえるのが一番簡単だと思います。
自然に地名が覚えられるだけでなく、あまりしられていませんが、歴史上の人物も登場します。
歴史は定番ですがhttps://www.amazon.co.jp/%E8%A7%92%E5%B7%9D%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%8C%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E5%85%A815%E5%B7%BB%E5%AE%9A%E7%95%AA%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-%E5%B1%B1%E6%9C%AC-%E5%8D%9A%E6%96%87/dp/404103597X/ref=sr_1_1_sspa?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%AD%B4%E5%8F%B2&qid=1637683904&sr=8-1-spons&psc=1&spLa=ZW5jcnlwdGVkUXVhbGlmaWVyPUE4UFVDV1dNRTJVU08mZW5jcnlwdGVkSWQ9QTA5MDc5MDIxWlJNU0xWSVVJTVFPJmVuY3J5cHRlZEFkSWQ9QTFGUVZNWk5URVQwMUwmd2lkZ2V0TmFtZT1zcF9hdGYmYWN0aW9uPWNsaWNrUmVkaXJlY3QmZG9Ob3RMb2dDbGljaz10cnVl
歴史好きだと強いです。
理科が重要なことってあるんでしょうか。
理科は多くの学校で一番重要にはならないと思います。
学校の難易度とも比例しにくいのも特徴で、その学校独自の出題が多い科目です。
それもあり入試問題は多種多様、最も学校別対策をする意味がある科目という意味では、理科は重要と言えますね。
まとめ
算数で大逆転合格も、逆の大失敗もありうる分、重要なのは間違いないが、ほかの科目をないがしろにしていい理由にはならない、入試の形態によっては算数以上に合否を決定づけている他科目があるということは念頭においておきたい。