仕事算がなぜ難しいのか
こんにちは。TANUKIです。
今回は中学受験の定番問題のひとつ、
「仕事算」についてお伝えします。
たとえばこういうのです。
兄がすると20分、弟がすると30分かかる仕事があります。兄と弟二人だと何分かかりますか?
仕事算のポイントは2つです。
「仕事算は1あたりの量の文章題」
「量を自分で決めるところがポイント」
この問題もしこういう形だったらどうでしょうか。
60枚の皿を洗うのに兄は20分、弟は30分かかります。二人で洗うと何分かかりますか?
兄は1分あたり60÷20=3枚皿が洗える
弟は1分あたり60÷30=2枚皿が洗える
二人だと1分あたり5枚の皿が洗えるので、60÷5=12分
実はこの60がどんな数でも同じ結果になります。今回60にしたのは20と30の最小公倍数だからですが、仕事全体を1として分数にすることも多いです。
仕事算が難しいのはこのいくつでも構わないところを書いていないからです。なので自分でテキトーに設定することが大事です。
もう1種類のパターン
6人が毎日8時間働くと5日で終わる仕事を10人が毎日3時間ずつ働くと何日かかりますか。
今回も仕事をテキトーに決めてもいいですが全体を決めてしまうより1人の1時間での仕事を決めてしまった方がラクです。まぁどっちでもできるんですが。
1人が1時間働くと1つの商品をつくることができます。6人で8時間働いて5日間かかって、必要な数をつくることができました。同じ数の商品をつくるのに10人が毎日3時間ずつ働くと何日かかりますか?
これなら1あたりの量でできそうですね。商品は6×8×5=240個必要。
240÷(10×3)=8日
このように仕事の量を具体的に決めることで解くことができます。
最初の例では「全体の量」を二つ目の例では「1あたりの量」を具体的に決めることで「いくつあるか」を求めることができるのです。
以上のように
「量を自分で決めること」
「1あたりの量の文章題だということ」
を意識して攻略しましょう 。