学校説明会での校風チェックポイント

こんにちは。TANUKIです。今回は中学受験の志望校選択で悩まれる際の「校風」という観点についてお話します。中学受験をするかどうかまだ考え中の方、志望校が決まっていない方、ひとつ行きたい学校があるが、他に似たようなところはないかとお考えの方、そういった方に読んでいただけたらと思います。

どんな学校かを知るには説明会に行くのが最も簡単です。そこで学校が何を一番アピールするのかを聞いていただきたいです。
「きめ細かい学習指導」「合格実績」「宗教教育の充実」「学校行事の充実」「生徒の自主性を重んじる」「社会で役立つ力を身につける」「英語力」

いろんなアピールポイントがありますがそのなかで一番学校が聞いてほしいところを探してください。

「きめ細かい学習指導」「合格実績」
をアピールする学校は、地域の二番手校や改革中の学校、比較的新設の学校に多いです。一番わかりやすく人が集まります。公立の中学へ行くより将来的にいい大学に入れる確率が高まるでしょう。入ってお得な学校とも言えます。とにかく学習といった感じが否めないので人気もある反面嫌う子どもが多いです。先生や親のいうことをしっかり聞くというタイプの子に向いています。

「自主性を重んじる」ことをアピールする学校は反対にあまり面倒見がよくないといわれることが多いですが、公立では枠にはめられがちなため矯正されてしまう強烈な個性を持った子が伸びやすい環境とも言えます。例えば麻布中学は日本有数の自主性を大事にする面白い学校です。言われたことをこなすより、自分でいろいろなことに興味を持つ子に向いています。

「宗教教育」
いわゆる受験勉強よりも私立でしかできない精神学習を大事にしている学校です。「宗教教育は必要ないと思ってます」といった保護者の方にたまにお目にかかりますが、世界的ベストセラーの聖書や日本にも馴染みのある仏教は世界中で多くの人が信仰しているだけあって学ぶ価値のあるものです。親も学ばずに毛嫌いしているのはもったいないでしょう。

「社会で役立つ力を身につける」
テーブルマナーでしたり、料理、PCスキルなど受験ではなくその先で役立つ力を身につけてくれる学校です。私立ならではの教育という意味ではとても意義のある6年間がおくれるでしょう。

「学校行事の充実」
エスカレーター校に多い印象です。とにかく学生時代をのびのび過ごせますよといった感じです。習い事なんかに力をいれる場合にも高校受験がある公立と天秤にかけて選択されることがあります。

「英語力」
英語に関しては各学校様々です。大きく分けて 「嫌でも英語力が身に付きます」という学校と「自主的に英語を身に付けられる環境が整っています」の二つです。英語力という言葉に飛び付かずにどちらがお子様にあっているのか検討してください。

さて学校の校風は説明会に参加が一番ですが、6年生の後半になってくると行かなくても判断できるものがあります。それは入試問題です。

入試問題から学校に合うか判断する

入試問題はてきとーに作られていません。その学校が欲しいと思っている子を判別できるテストを作ります。要領のいい子が欲しい学校は時間短め難易度バラバラの出題で受験テクニックを試してきたり、思考力の強い子が欲しい学校は初見のオリジナル問題ばかりだったり、きちんとまじめに学習する子が欲しい学校は、典型的な問題をミスなくとれるからためすような出題をしてきたりします。

入試問題の相性というのはどうしてもあり、相性がいいと自分の偏差値以上の学校でもすらすら解け、逆もまたしかりです。どうしても行きたい学校のために対策を練るのも一つの手ですが、相性の悪すぎる入試問題を出題する学校は、もしかしたら学校生活で苦労することになるかもしれません。入りやすさからみても、入ってからのことを考えても、入試問題との相性も考慮しなければならないポイントです。

まとめ
校風にあうかどうかは
・説明で先生がなにに力をいれて話すかに注目してください。
・入試問題の相性からもはかることができます。入試問題と相性があえば、受験に有利な上に入学後もたのしく通うことができるでしょう。