中学受験算数勉強方法

これだけは知っておきたい。そろばん、公文式をやっている子とそうでない子

 
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TANUKI
大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

こんにちは。TANUKIです。今回は中学受験を考えている子どもたちの人気の習い事の2つ「そろばん」と「公文式」についての記事です。

中学受験塾に通われている子は、塾の他に習い事をしている子がほとんどです。

多いのは「水泳」「ピアノ」「英語」「習字」あたりですが、「そろばん」と「公文式」もかなり人気です。この二つは明らかに算数の力と結び付いているので今回取り上げます。

そろばんで集中力がつくとか、手を動かすことで右脳が発達するとかは、正直私にはよくわからないので、純粋に算数力という意味での比較だと思ってください。

当たり外れ
教室ごとに当たり外れが激しいのは公文式です。

そろばんは、中学受験のための準備と捉えると誰が教えても大きくは影響しないのです。

反対に公文式は理解させずにとにかく解かせるようなやり方をする指導者だと、なにも考えずやり方を覚える子に育つ恐れがあります。しかもあまり途中を書かないように指導するので、それが計算以外のいろんなところにも悪い影響を及ぼしかねません。公文式は指導者次第です。

整数計算、数の感覚

整数計算はそろばんに分があります。公文式は筆算が早くなりますが九九を越える範囲については筆算が基本となることが多いです。とくにかけ算ですが、一の位から計算する筆算と違って頭から計算していくそろばんの方が早く結果に近づけますし大雑把な数字を出すのも早いです。

またそろばん自体が数の感覚を掴むのに向いています。8を5と3に分解して考えるそろばんは数というものをイメージで捉えやすいです。

小数計算
かけ算は高い計算力が必要なのでややそろばんが有利ですが、あまりのやり方を習わないので、わり算になると公文式に分があります。そろばん出身の子は、そろばんのレベルは全国大会出場クラスでも、小数点の間違いは普通の子並みにしています。

分数計算
公文式の不戦勝です。公文出身の子が6年生の終わりまで分数計算で勝ち続けるとは感じません。しかし、習い始めの段階では明らかに差があるので、その差を上手に他の部分の学習に回せる子(周りの子が計算練習をしているときに文章題まで挑戦するなど)は公文式で先取りするのがよいでしょう。計算の授業が少ない塾を選ぶ場合は先取り必須になるので公文式がよいかもしれません。(日能研は計算の授業が多い塾です。)

まとめ(忙しいときはここだけ読めばok)

・そろばんは整数に強い

・小数は互角

・分数計算は公文式の不戦勝

・公文式は教室による差が大きい

いつまで続けるか
公文式は小学生の算数が終わるまで、そろばんは3桁×1桁が暗算で出来るまでが目安です。

公文式の最大のメリットは分数計算の先取りです。分数計算をやらないならやる意味は薄いですし、方程式の知識は中学受験には邪魔になることも多いので小学生の算数くらいで十分です。ただこの目安は一般的なレベルの子の場合で、中には中学の数学と小学生の算数をうまく組み合わせられる能力の高い子も実際いますのでその限りではないです。

そろばんの最大のメリットはかけ算わり算の速度と性格さです。かける数が一桁の計算は非常によく登場します。かける数が二桁以上になったら積の形に分解したらいい話なので一桁でかける計算まで暗算で出来るようになれば十分です。段位にもよるのでしょうが、そろばんは速さが大事で正確さが少し劣る印象です。基本的な暗算を身につけたら、計算の工夫を学び武器を強化するのがおすすめです。

ただしどちらの場合も五年生になってしまったら切り上げて塾一本にしてもいいかもしれません。

結局どちらがいいか
唯一無二の力を身に付けられるそろばんと、学校の先取りの公文式です。公文式で学習出来ることは独学でも身に付きます。反対にそろばんで身に付けられる技術は学習に直結しにくいです。

どちらか選ぶ場合の目安として
「学校の学習が退屈ならそろばん」
公文式で先取りするとより退屈になるからです。

「学校の授業についていけないなら公文式」
そろばんをやっている余裕はありません。

「学校は学校で楽しめているならどちらでもよい」

どちらをやってもいいでしょう。そのときはより興味を引き出してくれる楽しいところを選ぶといいです。

・公文式出身者とそろばん出身者の共通の弱みそれぞれの弱み

共通の弱みは図形でしょう。どちらを選ぶにせよ図形は別で対策すべきです。 意識的に増やしてもいいと思います。

公文式出身者の弱みは数の感覚です。方法論で学んでいることが多いのでおおざっぱな感覚が掴めていないことが多いです。小数や分数の方法論がわかっているからといって授業を聞かないなどの態度をとらず、余裕があるからこそ先生の一見無駄な話に耳を傾けるべきです。

そろばん出身者は分数の計算です。公文式と比べるとただの素人です。素数をしっかり理解して磨かれた数の感覚で理解していきましょう。計算の工夫に力をいれて学習していくとそろばんとは違う世界が見えます。

最後に …
長々とどちらがいいか書きましたが、中学受験だけが人生ではありません。他の習い事も含めて、お子様がやりたいことをやらせてあげるのが一番です。あくまでお試しさせる習い事の目安ぐらいにしてください。

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読むだけで変わる。図形の学習方法

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計算の工夫が一番大事という話

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大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

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