2021栄東入試問題分析〜図形の難問が目立ったセット
こんにちは。TANUKIです。
難関校を目指す、中学受験生が全国で最も前受けする価値がある学校がおそらく栄東中学校です。模試のようなオーソドックスな構成と、成績開示の早さは前受としてとても魅力的です。もちろん進学するにも面倒見のいい人気の学校ですがテストがいいので入試だけでも、あるいは過去問だけでも受けてほしい。
そんな栄東の2021年の問題です。
まず難度の印象をお伝えします。
1、設問毎の予想難易度
A必須問題(簡単で差がつかない)
1(1)〜(6)2(1)(2)4(1)5(1)
B合否を分ける問題(学習の中心)
1(8)2(3)3(1)4(2)5(2)
C差をつける問題(ミスを取り返す)
3(2)4(3)5(3)
D難しくて逆に差がつかない問題
1(7)3(3)
2、全問コメント
1は前半は易しく後半は難しいいつものスタイル。ここで稼ぎたいが、合格だけ目指すなら6つ取れていてれば言うことなし。
1(7)は最難関校で時々出される問題の応用。ボーダー層にはかなり難しかったのではないか。
2は点数をきっちり取りたい大設問。(3 )の計算で多少差がつくが、典型題と言っていい大設問なので完答したい。
3は目新しい図形+場合。中身はほぼ割合という変わり種。問題の意味を理解できたかどうかというところ。(2)(3)は割合の考え方+調査が必要で今回のセットでは最も解きにくかったのではないか。それでも(1)は死守したい。
4は平面図形。求角、相似、面積比の図形総合問題。かなり効果が高い問題で、中学受験の図形をやり込んでいれば(2 )までは解けていてほしい。(3)は新たな平行を使うことを意識して、前の問題を利用することも求められる良問と言える。ただ合格ラインというのであれば(2 )まで取れれば上出来。
5 は(2)までは本当によくある問題。ラッキーと思って見た瞬間解き方がわかるレベルにしたい。(3)は一工夫されていて面白い。穴の高さなんてどうしたらわかるんだろうと考えることが大切ですね。
3、入試問題批評
3(3)も図形にいれると難問はすべて図形の問題でした。このレベルの図形が解けるなら合格は間違いないでしょう。が、合格ラインの受験生には難しめなので、それ以外の部分で合格点をとれる学習がしたい。