中学受験の分数計算で最後まで差がつく3つのこと

こんにちは。TANUKIです。
そろそろ5年生が分数計算をしている頃でしょうか。
分数の計算はとても大切です。しっかり身に付けなければいけません。中でも最も差がつく3つのことをお伝えします。
1、最後まで出来ない約分
一番は約分です。6年生になっても約分されていない分数を答えに書く子がいます。そういったときは決まって、「あっ、ミスしちゃった」というんですが、約分を身につけた子は約分忘れなんてそもそもしません。2で割れる数同士が並んでいたりしたら気持ち悪いなと思えるようになっています。なのでお子さまが約分を忘れたら「また約分ミスしてる」ではなく「まだ約分が身に付いていないんだ」と感じるようにしましょう。約分は意識して練習しないと身に付きませんよ。約分の理解ができたら少し難しめの約分で素数への意識を高める練習をしましょう。
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とかいいのではないでしょうか。
2、小数と分数の変換
これも出来るようになるまでずいぶん時間がかかります。また出来るようになってもスピードにずいぶん差があります。
例えば次の小数
37.875
出来ない子はさておき、
これを37875/1000から約分していく子は相当大変な計算をすることになります。
まず37は整数なのであとでくっつけたらいい。0.875は1-0.125
0.125は0.25の半分、0.5の1/4、1の1/8
なので37と7/8
早い子は見た瞬間わかります。
練習が必要でしょう。
3、帯分数の利用
帯分数を使いましょう。小学校によっては、またお父さんが勉強を教えている子なんかでたまに、「中学に行ったら仮分数しか使わないんだから仮分数だけでいい」のような学習をしている子がいます。もったいないです。帯分数がすごく便利なのをわかっていないなんて。
例えば次の計算です。
37.125-11÷3
仮分数のみ
37125/1000-11/3
=297/8-11/3
=891/24-88/24
=803/24
帯分数の利用
=37と1/8-11/3
=37と1/8-3と2/3
=37と3/24-3と16/24
=36と27/24-3と16/24
=33と11/24
ややハイレベルですがかけ算でも
63.25× 1/3
仮分数のみ
=6325/100×1/3
=253/4×1/3
=253/12
帯分数の利用
=(63と1/4)×1/3
=63×1/3と1/4×1/3
=21と1/12
仮分数の方は途中途中でかなり大変な計算を挟みます。ぜひ帯分数を使えるようにしましょう。
以上3つは分数で最も差がつく部分です。必ず身につけましょうね。