2020年、市川中学入試の中学受験算数の問題を分析します。
設問1 計算と一行題ですね。(5)は差がつきそうです。他はとりたいですね。
(1)計算結果が中途半端になるので不安になりますね。一回確認しても合っていたらそのままにしておきましょう。
(2)不足が2ですね。7と4の公倍数になるには2足りないということです。500に近い28の倍数から2引きましょう。
(3)中学受験生ならだれもが知っている和一定の倍数算ですね。
(4)まずのばしましょう。砂時計が途中です。その後相似を二種類使えば解くことができますね。相似図形の定番の問題です。
(5)これはすこし難しいですね。180度なので実は簡単です。左右がかぶらないので片方を計算して2倍しましょう。180度なので、向きを変えて錐体にしても答えは合います。
設問2 この設問が難しかったので受験生は苦戦したかもしれません。(2)は灘など最難関校でよく見かける性質を利用した問題でした。ただなんとなく規則を掴んで乗り越えられた受験生は一気に合格が近づいたことでしょう。
(1)約束記号の意味をしっかり読み取り正解したい問題です。
(2)ここが難所ですね。5は8でわって5あまる数です。25は8でわって1余る数です。
ここで、125=5×25は8で割っていくつあまるかというとあまりのかけ算をした5×1あまるのです。同様に5×125は5×5なので25、つまり1あまることになります。あまりが5と1で繰り返していくので周期で求めることができました。
(3)(2)で規則がつかめればとても簡単な問題で、5を奇数回かけたあまりは5、偶数回かけたあまりは1というところに注目しましょう。
設問3 3人旅人算です。(1)は定番問題なので落とせない反面、(2)は今年1番の難問でした。
(2)は状況をとにかく図やグラフにしていきましょう。わかっている比を書き込んでいきながらどこが等しいのかを考えることで解くことが可能です。
設問4 円錐の移動でした。動きがそこまで複雑ではないので解きやすかったです。(1)は必須、できれば(2)まではとりたいですね。曲がるところが四角錐になることがポイントでそこが分かれば(3)まで取りきれた問題です。
設問5 場合の数ですね。ながながと書いてある文章はつまり、両サイドがついていたら変わるよということです。それに気をつけながら場合分けをしていけば(2)も意外と難しくなく十分取りきれる問題でした。
市川中学は、今年も一行題から始まり、数の性質、速さ、立体図形、場合の数と様々な単元を総確認できる模試のお手本のような試験でした。どこまで取らなければいけなかったかを確認して次の試験に備えましょう。