こんにちは。TANUKIです。今回の話は、少なくとも全保護者には直接できないお話です。ずばり偏差値大逆転合格はなぜ起こるのかという話。はっきり言ってこの3つしかないんじゃないかと思ってます。
・実力が正しくはかれていなかった
・学習環境が大きく変わった
・入試問題と相性がすごくよかった
ちなみにこれらは逆もありえます。偏差値を大きく超えていても落ちるケースも全く同じケースでしょう。
実力が正しくはかれていなかった
数字上の大逆転合格パターンでよくあるのがこれ。テストに慣れていないせいで実力を出し切れていないパターンです。このパターンは6年生の途中から入塾した場合に多いですが、5年まで通っているだけのお客様状態だった子にも起こりうる話です。毎週の塾のテストではやる気が起きないというパターンもまれにあります。
この奇跡を起こすためにはテストの解き直しではなく、ふりかえりに重点をおいて、「なんだよく考えたらできたじゃん」という体験を積んでいくことが大切です。勉強を始めたのが遅いのだから成績は低めに出ています。偏差値詐欺ですね。
逆のパターンは普段が「カンニング」の場合です。悲しいですが、毎年一定数いますね。申し訳ないですが、よっぽど信頼している子や親出ない限り、カンニングは見てみぬふりします。指摘するだけ塾は損なので。
学習環境が大きく変わった
1つ目のパターンが一番多いですが、昔からもう頑張っている子にはもうその手は使えません。ならどうするか、大きく学習環境を変えることです。集団塾の転塾はおすすめしません。新しいところのルールになれるのは大変です。それよりは「親塾の開業」「個別、家庭教師への切り替えまたは併用」のどれかがよいでしょう。それぞれメリットデメリットがあります。
親塾の開業
これは今まであまりうるさく言っていない場合に限定したほうがいいです。中学受験は一時的に親子関係が荒れやすいので喧嘩が絶えないような状態では出来ません。普段の親子関係から出来るかどうか判断してください。
6年生の今の段階で親にべったりの子や、逆に自分で頑張っているのを見守っているスタイルを貫いてきた親であれば親塾を開業するのは効果的です。
メリットは最強の家庭教師であることですが、デメリットは感情が入りやすいので上手く行かない可能性があることと、お金ではなく時間を使わないといけないことです。
個別、家庭教師への切り替え、併用
時間がかかること、感情的になってしまうことのデメリットを解決するのが個別指導や家庭教師です。いい先生が見つからないと時間を無駄にすることがありますが、中学受験の指導経験者であれば算社理は一定の効果があるように思えます。国語はいい先生にあたるか運です。
切り替えか併用かですが、未だに塾に遊びに行っているような子やトラブルが耐えない子は切り替え、そうでないなら併用がよさそうです。
入試問題と相性がすごくよかった
これも出題傾向の変化や難易度の上下など、当日の運が絡みますが、ある程度はこの状態に近づけることができるという意味で一番現実的な逆転方法かもしれません。
「各科目何点ぐらいとれば合格できるのか」、そのために「必要な単元と捨ててもいい単元、場合によってはそれが科目になることも」あります。受験までの綿密な計画を立てて学習している子は思わぬ大逆転を起こせることがあります。
過去問を正しく解いて今の実力を知りましょう。科目毎に見るのでなく全科目を見渡して合格するための作戦をたてましょう。「全科目大きく足らない」はさすがに無理ですが、ある程度武器となる科目があるなら、あるいはどの科目もそこそこまできてるなら可能性はまだあります。作戦をたてて学習していきましょう。