こんにちはTANUKIと申します。
現在【無料有り】計算の工夫を極める問題集 がありがたいことにたくさんの方に購入していただいていて、計算の人のイメージを持っていただいているかもしれませんが、元大手塾、今は個人で中学受験の指導をしています。
そんな私が過去問演習について最も大事なことをお伝えします。
過去問 分析 が一番大切だという話
中学受験勉強の総仕上げ『過去問演習』ですが解き終えてからがとても大切です。
最終的にはその学校に進学する子でも、9月に過去問演習をした場合は平均点にも届かないことがほとんどです。
そこからの5か月間でいかに対策するかが勝負です。
過去問を解き終わってからの時間を有効に使って周りとの差をつけるようにしたいところです。
過去問を解き終わったから自分で何をしたらいいかわかる子はぐんぐん点数を上げていきます。
また、たまたま過去問分析の重要性をわかっている熱心な塾講師が通っている校舎にいた場合はその先生の言う通りに学習していけば点数は上がっていきます。
そのどちらでもない子、下手するとあまり塾の先生が具体的に指示してくれなかったり、指示してくれていても聞き流してしまうタイプの子は非効率なただ解くだけの時間になってしまいがちです。
この記事はそういった受験生を少しでも減らすために書きました。ぜひ参考にしてください。
過去問 分析 の仕方
せっかくなので過去問を解く上での注意点からお伝えしていきます。
過去問準備
解説のついている過去問を購入してください。もらいもので解説が手に入らないなどあると効率が悪くなります。
問題と答案は冊子のまま解かずに紙にコピーして、答案用紙のサイズも含めて本番に近い形で解きましょう。
解く
環境を整えましょう。必ず正しい試験時間を通してはかり、途中でとめたりしないようにしましょう。言わないと小学生は予想外なことをします。
お手軽なタイマーではなく時計を使いましょう。正確に時間をはかれるか不安な場合は、タイマーを見えない位置において試験中は時計で管理しましょう。
可能なら実際の試験と同じような時間帯がいいです。特に苦手な科目は疲れているときに解くと集中できないです。
丸付けをする
丸付けは可能な限り厳格に。特に漢字間違いを見逃さないようにしましょう。
丸にしていいかわからないものは、あとでやり直しをするときに解説まで読んで、自分の正誤予想を立てておきましょう。その後、科目担当の先生に質問しましょう。
予想得点をつかって得点まで出しておきましょう。予想得点がない場合は正答率から何%できているか計算してください。
分析をする
ここからが一番大切です。
①実際に取り組んだ年度の合格者平均点、合格者最低点、受験者平均点を確認してください。
②倍率を参考におおまかな目標点を決定します。倍率がものすごく高い学校(10倍など)は合格者平均点を目指しましょう。2倍以下なら受験者平均点を目指しましょう。その間の点数で目標点を決定します。
③目標点まで何点足りないか計算しましょう。
④間違えた問題を、解けそうだったものから順に選択して、どの問題が正解していれば目標点にとどくか考えましょう。
⑤④で選択した問題のうち、解答を見たときに予想外に間違えたものを解きなおしましょう。
⑥④で選択した問題すべてをAミスで間違えた問題 B知識が足りなかった問題 C考えが足りなかった問題 に分類しましょう。
⑦Aの問題はミスの内容をできるだけ具体的に残しておきましょう
⑧Bの問題は間違えた知識が自分の持っている教材のどこにあったのかを確認しましょう。そのときに近くの言葉や問題も一緒に確認すると効果的です。わかったことはその教材かノートにかきとめておきましょう。
⑨Cの問題は必要だった考えをなるべく言語化してましょう。応用問題に一貫した考え方を見つけられると一気に解けるようになります。
⑩④で選ばれなかった問題は捨てる形になります。捨てる問題で実はものすごく大事なものがあるかもしれません。選択した問題は正しかったか先生や友達に確認してみましょう。
必要な問題を探して解きなおす
⑤のように予想外の間違えは必ずすぐに解きなおすこと。
⑧で似た問題を自分のテキストにみつけたら解きなおしましょう。
⑩でさらに必要な問題が出てきた場合は解きなおしましょう。ここがわからなかった場合は質問必須です。
そのほかよくある質問
Qペースはどうしたらいいですか?
早くて1週間で1年分、遅くて1か月に1年分。基礎知識の仕上がり状況によって変わってきます。
Q受験校が複数あります。どこから手をつけたらいいですか?
第一志望への想い入れによっても違う言葉をかけるので一概には返答しにくいですが、第一志望は最初1年だけやってみて、手ごたえが多少なりともあればそのまま継続、そうでなければもう少し易しい学校から取り組むよう指導することが多いです。第一志望との距離は知っておくべきですが、力が届いていない段階でたくさん解くのは得策ではありません。
Q最新のものと古いもの、どちらから手をつけたらいいですか
第一志望は古いものから、それ以外の学校は最新のものから進めるのをおすすめしています。
第一志望はできるだけ力がついてから最近の傾向に触れておきたいです。
しかしそうはいっても、社会や理科は時事問題の関係でなるべく新しい問題に触れておきたいので、ほかの学校の入試問題でカバーします。
Q模試の結果と比べると過去問がかなりいい出来です。相性ってあるんですね?
確かに相性はありますがだいたいの場合はカンニングです。何度も同じ学校の問題を繰り返しているうちに傾向に合わせられるようになることはあるので、徐々に上がっていって模試の結果を大きく上回る可能性はあります。
1回目、2回目からものすごくいいはカンニングです(経験上、1回目に打ちのめされて、2回目から不正をする子が多いです。)
中学受験のプレッシャーは大人が感じている以上なのか、過去問で不正をする子は毎年います。
普段、宿題を写したり、試験中にカンニングしたりしない子でも過去問演習になるとしてしまうことも珍しくありません。
最初はできないのが当たり前です。過去問の結果では絶対に叱ってはいけません。
そのもやもやは朝起きないなど全然違うことで怒ってください
過去問 分析 とりあえず一度 手伝います
以上を自分でできる子は間違いなく点数が上がっていきます。
何割かを無意識に実行できている子は教えられるまでもなく成績をあげてきた子でしょう。
とはいえいきなりすべてを子供任せにするのは難しいですよね。
保護者の方や塾の先生への過去問提出でサポートしてもらってください。
ただ、現実的にそれが難しい場合もあると思います。
そこで過去問を分析するサービスを始めることにしました。
普段はほかの科目も見ていますが今回は算数のみにします。
解いた答案用紙と問題、解答を画像データで送っていただければ48時間以内に分析するサービスです。
どの問題を直すべきか、しているミスはなにか、足りなかった考え方はなにか、何を対策すればいいか
また解説をみてもわからない問題がある場合は、必要な部分の解説も作成します。(これは場合によっては48時間よりもう少しかかるかもしれません汗)
需要がどれくらいあるかわからないですが、一応人数制限はつけています。
下のURLからサブスク形式でお申し込みいただけますのでぜひご検討ください。