受験算数を攻略する

中学受験 算数 中学校の種類から算数の難易度がわかるという話(男子校、女子校、共学校、大学附属校、地域トップ校、新設校)

偏差値が高いほど問題が難しい

というわけではないのはご存知ですか。

学校によって問題の難易度はマチマチなのですが、ある程度中学校のタイプによって傾向があります。

それがわかっていると特に併願校を考えるときに役に立ちます。

男子校

男子校は女子校より難しい問題を出す傾向にあります。

灘中学、東大寺学園、開成中学、麻生中学などの算数の問題は大人がガチで数学で解いても相当難しいです。

その場で考えないといけないオリジナル問題を毎年多く出題するのは男子校ばかりです。

実際に、中学への算数などの入試問題紹介テキストを見てみると男子校が多いのがわかるでしょう。

全国的には男子校は決して多くないのにです。

女子校

男子校とは反対に女子校は典型的な問題をたくさんだす傾向にあります。

最も有名なのは女子学院ではないでしょうか。

代わりに一問あたりにかけられる時間が短く、ミスせず速くが非常に大切になります。

毎日の計算練習や工夫の定着は欠かせません。

ただし、やはり最難関校は男子顔負けの超思考力問題を出題するところもあります。

桜蔭、神戸女学院は相当難しいです。

つまりこういった学校は女子校を受ける子の併願にはしにくく、逆にこういった学校を受ける子も一般の女子校は併願しにくいので、共学校の方が受けやすくなります。

共学校

共学校は男子校と女子校の間くらいで、偏差値相当のところが多いです。

また共学であるがゆえに多くの受験生に併願してもらうことを狙った前受けビジネスをしている学校があります。

毎年1万人受験する栄東を筆頭にこういった学校は癖の少ない模試のような試験になっているところが多いです。

大学附属校

私立大学へのエスカレーター校は典型的な問題が多い傾向にあります。

推薦で大学まで上がるので、真面目な子がほしいのではないでしょうか。

早稲田や慶應になると複数学校があるので少しその特徴も薄れますが、青山や同志社などは典型題中心です。

地域トップ校

地域トップ校は偏差値のわりに高い難易度の問題を出すことが多いので気をつけてください。

北海道の北嶺中学、愛知県の東海中学、福岡の久留米大附設中学など

遠くのより偏差値の高い学校に行かず、近場のトップ校に進学する子は中学受験にも一定数います。

地域トップ校は偏差値以上の問題を出さないとその子達の力を正しく図れないのです。

新設校

新設校という表現が正しいかはわかりませんが、みなさんの地域に年々偏差値が上がっている学校はありますか?

代表的なのは西大和ですね。

そういった学校は偏差値度外視のかなり難しい問題を出すことが多いです。

難しい問題を出題することで、難関校受験生に受験してもらい話題をつくり上位校になる作戦ですね。

かなり営業方法のうまい学校と言えますので、実際に中身がいい学校かはよくみて判断してください。

算数が得意なら問題が難しい学校がいい?

実は問題が難しいからといって得をするのは算数がトップレベルの子だけではありません。

集まった受験生に対して問題が難しすぎると、一部の飛びぬけた子はその科目で合格を決めますが、他の多くの子にとっては、どうせあまり得点できない、ないのと同じ科目

になってしまいます。

合格ラインが下がるので算数が苦手な子にも可能性が出てくるのです。

学校としてはもしかしたら少し不本意なのかもしれませんが受験生としては狙い所ですよね。

 

逆にいうと、算数が易しい学校は、きちんと学習しているかどうかで大きな差がつきます。

ただやさしすぎるとみんなできるのでこの場合は様々なパターンがありそうです。

 

志望校の問題に自分が合わない場合

志望校の問題が自分にあわないのであれば合わせるしかありません。

それが無理なら諦めてください。

行きたい学校に行けるのが一番ですが、入試問題はその学校で欲しい生徒を取るための問題になっています。

より解きやすい問題の学校に進むことも今後の人生においていい選択になるかもしれませんよ。

もちろん自分を変えてまで入りたい学校があるなら入試問題に合わせましょう。

まとめ

モバイルバージョンを終了