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私立中学ならではの魅力 男子校 女子校 宗教校 に進学するとどんないいことがあるのか

私立中学ならではの魅力 男子校 女子校 宗教校

地域公立校にはない『男子校』『女子校』『宗教校』ならではの魅力をご存知ですか。

これを知らないまま、とりあえず公立でいいかとか、受験するなら共学とか、宗教はうちには関係ないしという姿勢はもったいないです。

子どもに合った学校の特性や、将来の展望を考えて進路を選択してもらえたらと思います。

うちの子は共学校がいい。本当にそう? 男子校 女子校の魅力

男子校、女子校といった共学ではない学校の利点は大きく3つです。

『異性の目を気にしない生活』『性別に合わせた教育』『性別によらない考え方の確立』

異性の目を気にしない生活を中学生、高校生という多感な時期に送れるのは一つ大きな利点になります。

異性がいないことで男の子も女の子も格好をつける必要がなくなります。

堂々と文化系の趣味に打ち込ことができます。

自分の意見を人前で発表することに恥じらいがなくなります。

自分を大きく見せるために弱いものいじめをする必要もありません。

周りの目を気にしすぎて自分が出せていない子や、出しすぎてひかれがちな子にはベストな選択です。

性別に合わせたレベルの教育をしている学校もあります。

性別によって脳の成長速度や得意分野が異なるという研究結果があるようです。

同じ教室内で授業を受けると大きく差がついてしまい授業の効果が下がってしまうことも少なくないはずですよね。

共学校とは違ったカリキュラムを組むことができることは男子校、女子校の利点です。

また家庭科の授業も興味深い違いがあります。

今の時代の男性は料理も裁縫もできないといけないということで家庭科に力を入れ、ある程度の自炊とボタンつけやほつれを縫うことは全員できるようにすることを目指す男子校。

裁縫は中1から毎年レベルをあげていき高校ではオリジナルスカートをデザインからつくり、食育では毎年の調理実習の集大成として高3で模擬店を出店する女子校。

この2校はどちらも家庭科に力をいれていますが、目的もレベルも違うと思います。

男性、女性として社会に出た時に困らないようにという点で教育カリキュラムが練られているのもポイントです。

性別によらない考え方が確立されやすいいう点も魅力です。

女子校卒業生に話を聞いた時に興味深かったのが、『男性の前で女性が変わること』に驚いたそうです。

重い荷物を運ぶときには男性がもつものとばかりに動かない女性陣を尻目に力いっぱい運ぶ女子校出身者という話は面白かったです。

女子校の行事はもちろん女子が中心です。

自分の意見を強く持ってそれを周りに発信できる力、男性にまけずに自分を出せる強さが身に付くのが女子校の魅力の一つですね。

ここまで男子校、女子校の利点を書いてきましたが、もちろん共学校にも利点はあります。

メリットとデメリットは表裏一体、共学のいい点は男子校、女子校とは反対ですね。

『周りを気にできる性格を身に付ける』『性別によらない教育』『男女差を意識した考え方の確立』

周りの目を気にするということは逆に言うと周りに合わせられること、社会で生きていく上ではこちらも必要なスキルになりますね。

すごく数学が出来る女の子が女子校で持て余すかもしれません。男子がいればいい競争相手になってくれるということもありそうです。

異性の扱いを早く覚える分 大学生くらいでは共学出身者の方がモテるかもしれませんね(笑)

宗教校はなんか嫌? それはもったいないという話

まず大前提として宗教校は宗教に入信させられるものではありません。

お家は寺だけど娘はカトリック校に進学したという話も珍しくありません。

日本にはあまり馴染みがないですが、宗教というだけで避けるのはもったいないですよ。

宗教校の利点は大きく2つあります。

『宗教の考え方や知識を得ることができる』『宗教観に根付いた学校の理念は大きくブレない』

日本とは違い、世界には宗教が盛んな国がたくさんあります。

国際化社会において、宗教について全く知らないということは世界について全く知らないのと同じです。

宗教の考え方や知識を得ることができる ことは十分なひとつのメリットと言えます。

日本にはあまりない宗教の考え方に触れることは世界を知る意味でも大切なことです。

またそこまででなくても、映画や絵画など芸術作品には宗教が根底にあるものも多くあります。

今後の人生が楽しくなる一つのきっかけにはなるんじゃないでしょうか。

もっと大きいのは 宗教観に根付いた学校の理念は大きくブレない ということです。

カトリック校は各教団すべてがローマ教皇庁につながっているという点から、みな家族というアットホームな雰囲気があります。学校生活のたのしさに重点を置きながらも善行の先に贖罪があるという考え方からか、一定の厳しさはあるのが特徴です。

プロテスタント校はカトリックに抗議の意味で生まれたからか、比較的自由な風潮です。女子学院初代院長の「あなた方は聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい」という言葉は有名で自由でありながら自由に責任を持つことを学校の理念、方針としています。

仏教校は人々は共に生きているという考えのもと、他者と理解し合い認め合いながら、助け合いながらまなんでいくという理念のもとで学習していくので、キリスト教校に比べて同級生となにかをすることが多い傾向にあります。

宗教校は理念がしっかりしている以上、経営者が代替わりしたから雰囲気がガラリと変わるということがないという点は魅力ですね。

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