こんにちは。TANUKIです。
今回は質問について記事です。
お子様は先生に質問しますか?
質問というのは出来ない子がするものではありません。授業を深く理解することで生まれてくる質問もあります。「質問できる」というのも大事な要素の1つです。
とりあえず質問できるようになることが第一段階ですが、ただ質問に行かせてるだけでは全く身に付いていない可能性があります。この記事ではためになる質問の仕方をお伝えしていきます。
本当に自立した学習ができる状態の子はすごく質問が的確です。「授業のこの部分の式がどうして成り立つのかわかりません」「解説のこの文章からなぜこの式が言えるのかわかりません」といった具合です。そこだけ解決したらすぐに自分の学習に戻るので効率もいいです。
「よりよい質問の仕方」
私が質問対応をする場合は、相手との関係性や質問しているものによって返答の仕方を変えます。しかし、質問対応をする先生によっては全員に同じような対応をしてしまう場合もあるでしょう。
それなら質問者側が聞き方を変えてみましょう。聞き方が違うだけで質問もものすごくスムーズになります。
大切なことは
【質問を分類する】ことです。
質問にはさまざまなタイプの質問があります。まずは質問を分類しましょう。
《分類パターン》
パターンA 授業で扱った問題
パターンB 授業で扱ったものの類題と思われる問題
パターンC 授業では扱ってなさそうな問題
パターンD 自分の解法
パターン E 自分で作った問題
《各パターン毎の質問の仕方》
パターンA 授業で扱った問題
必ず授業のノートを持参しましょう。
「◯◯までわかったけど、◯◯からわからないから教えて」と聞くのがベストです。
全くわからないときは
「そもそも考えていない、読み間違い、聞いていない」(これが一番多い)
か
「前提知識が全く足りていない」
場合です。前者はもう一度問題を読んで考えてから出直す、後者はその問題は保留にして他のもう少し易しい問題に目を向けることをおすすめします。
パターンB 授業で扱ったものの類題
質問に来る前に、まずは同じような問題を解いたノートを見て学習したことを確認しましょう。ノートをとるタイプの子はそれで解決できることも多いです。
それで解決できない場合は以下のパターンです。
「実は授業のものも理解していない」
それがわかったことが大きな収穫です。
パターンAに戻って授業のものを質問しましょう。
「類題が少し違っていてわからない」
どこが違うのかを考えて、その結果どうなるのかを意識しましょう。それでもわからなければ、質問するときに「この部分が自分が知っているものと違っていて分からない」と伝えましょう。余計な時間もかからず分からないところを聞くことができます。
「類題が見つからない」
この問題に似た問題はどこにありますか? と聞こう。先生はだいたいテキストの中身を覚えています。少し時間があれば聞ける内容なので質問と言わずに聞いた方が順番待ちもなくすぐ解決できていいかもしれません。
「そもそもノートを取っていない」
まずはノートの取り方を身に付けましょう。
パターンC 授業で扱っていない問題
テキストのやり残し、テストの応用問題、入試問題などが全くわからない場合がこれに該当します。
このときにおすすめする方法は2つです。
「すぐ聞ける人がいる場合」
ヒントを教えてください
といいましょう。丸々教えてもらうのでは意味がないです。どの問題と似ているのか、どんな図を描いたらいいのか、どの条件を最初に使うのかなどなんでもいいから一つヒントをもらってそこからもう一度一人で考えることが大切です。
「近くに聞ける人がいない場合」
解説を読みましょう。小学生は解説を全く読まない子が意外と多いです。自分で解説を読んで理解できるようになると一人で学習できるようになります。
そのうえでわからない箇所があったら線を引いておきましょう。後日そこを質問すれば疑問は解決するはずです。
パターンD 自分の解法
自分で解いたが答えが違った場合、なぜ違うのか考えることがとても大切です。しかしそれが解説と全く違う解き方だとわからないこともあるでしょう。またもしかしたら偶然あっているのかもしれません。そのときは解いたものを持って質問しましょう。
質問の仕方としては
「別解で答えがあっている場合」
・この方法で答えがでたのは偶然ですか?
・元のやり方より悪いところはありますか?
自分のやり方というのはとても大切ですが、もしかしたらその解き方では解けない問題があるのかもしれません。気がついていないけれど実はほぼ同じやり方だったなんていうこともあります。また解き方が間違っているのに答えが偶然合うこともたまにあります。
別解と本解に優劣があるのか、本質的にはほぼ同じなのか、問題によって使い分けが有効なのか、そもそも成立しない解き方なのか必ず確めて進むようにしましょう。
「別の解き方で答えが違う場合」
このケースは非常に多いはずですが、見直せている子はほんの一部だと思います。
「自分の解き方のどこがおかしいかはわからないがとりあえず解説を覚えよう」となりがちです。その解き方の何がおかしいのかを探らないとまた同じ解き方をするはずです。根本的に違うことも多いので大きな修正が必要になります。
パターンE 自分で作った問題
偏差値70を越える子達は友達同士で問題を作って遊んでいます。問題を考えることはその単元を理解する上でかなり効果的です。
本当に応用問題をつくろうと思うとかなり力のある子にしかできないでしょうが、「この条件がもし少し違っていたらどうなるの?」という疑問。それも問題を作ると言えます。
ここであげているのはそういった質問で、少し変えることこそ応用です。応用力をつけるためには、ぜひ「もし◯◯だったらどうなるの?」と聞いてみてください。そしてそれをお子さまに聞かれたときはテキトーに流さずに話に耳を傾けてあげてください。
まとめ
A授業で扱った問題
→授業のノートを持って質問
B授業で扱った問題の類題
→授業のノートと違いを比べる
C授業で扱っていない問題
→ヒントをもらうか、解説に線を引く
D自分の解き方
→どこがおかしいのか必ず明らかにする
E自分で作った問題
→どんどん作ってみよう。