こんにちはTANUKIです。
今回は相似についての記事ですが学習ポイントとかではなく教え方の話です 。
たまに長年算数を教えている先生でも
「相似とは形が同じで大きさがちがう図形の関係のこと」
と説明される方に出会います。
「形も大きさも同じ」合同と比較しての説明なのでしょう。
私はこれ本質的ではないと感じているのでキライなんですよね。というか間違っているとさえ思ってしまいます。
子どもが言うならわかりますが(それでも私ならそうじゃないよと訂正します。)
相似とは「形が同じ図形の関係のこと」
“大きさがちがう”は蛇足です。
初めて図形を習うときに正方形は実は長方形やひし形の一種であるというところを強調します。
未知のことを既知のことと関連付けることはとても大切ですし、今後将来的に数学の学習をしていく小学生達に、定義と法則の違いを意識させることは必須事項だと考えています。
相似も同じで相似とは形が同じことを定義しています。
三角形の相似条件に「合同ではない三角形について」と注意書きがありますか? そのように教えられたことはないですよね。合同な図形は相似条件を満たすのです。
なのに合同は相似でないかのように扱うのはおかしいですよね。
相似比1:1の関係を特に合同というのです。合同は相似でないという考え方は正方形はひし形でない、正三角形は二等辺三角形でないと言っているようなものですね。
実際にこのように教えられる方は数学の経験は浅い方が多いです。「子どもにわかるように簡単に教えているだけで先生はわかっている」なら中学受験のための割りきった教え方として納得はできませんが理解はできます。
でももし子どもが「合同って相似?」って言われたときに否定しているようなら目も当てられないなと感じます。
テストや受験という明確な目的があり、小学生にそこまで理解させなくてもと思うシーンはあると思います。それでもなるべく本質的な学習を目指したいものですね。