速さの単元を学習する際に、つまずく原因の一つに時間の計算があります。
「速さが苦手」と思っているのが実は「時間の計算が苦手」なんてことも。
今回の記事では時間の計算のコツをお伝えします。
速さの理解に役立つはずです。
無料問題集もあるので最後までご覧下さい。
時間の計算を身につけて速さの問題に挑戦する
速さの問題の中には時間の単位換算が分かっていないと解きにくい問題が存在します。
36分で42km進む速さは時速何kmですか。
36分=0.6時間がわかってしまうと簡単で、42÷0.6=70とすぐに求めることができます。
ただし解けないわけではありません。
42÷36で分速を分数で表してから、60倍することで求めることができます。
6分で7km進めるから70kmのように求めることもできます。
ではこちらの問題はどうでしょうか。
分速70mで1.2時間進んだときに進める道のりは何mですか。
1.2時間=72分がわかると即答できますね。70×72=5040m
単位換算がわからない場合はどうするか。
分速70分mを時速にする必要があります。
1分で70mなら60分あると60倍の4200m進むことができます。
1時間で4200m進めることがわかったので、4200×1.2=5040m
テスト中は先に思いついた方でいいですが、時間の計算ができるとかなり簡単になりますね。
時間の計算(単位換算)のポイント2つ
皆さんを悩ませる時間の計算、実はポイントをおさえてしまうと少しも難しくありません。
ポイントは「単位を覚える」ことと「何倍かを考える」ことです。
詳しく説明していきます。
単位を覚える
1分=60秒 1時間=60分 1日=24時間
まずはこの3つを覚えましょう。
といってもこの3つぐらいは日常生活で覚えてしまうぐらいにしておきたいです。
加えて1時間=3600秒 も知っておくと役に立つこともあります。
覚えた単位と比較して何倍かを考える
最も重要なのが単位の計算方法です。結果だけ覚えようとすると必ず限界がきます。
計算方法を理解して身につけましょう。
①36分は何時間ですか。
②1.2時間は何分ですか。
①
60分=1時間
36分=?時間
上の式は誰もが覚えているところです。
これを並べて書く事でわかりやすくなります。
分と時間の数字を見ると、時間の数字1を×60すると分の数字60になることがわかります。
なので?×60=36となります。?は36÷60=0.6です。
②
1時間=60分←まずこれを書きましょう。
1.2時間=?分
今度は時間を分に直す方法です。
時間の前の数字を×60すると1が60になることがわかります。
なので1.2×60=72 ?は72です。
このように基本となる単位を覚えておいて何倍かを考えるようにしましょう。
ただ「×60する」とか「÷60する」と覚えると間違いが増えるのでこちらをおすすめします。
時間以外も使える
この単位換算は、時間以外の単位でも使うことができます。
2.5ha=?㎡
1ha=10000㎡←これを覚えておく
下の式を見ると×10000されているので2.5×10000=25000です。
25L=?c㎥
1L=1000c㎥←これを覚えておく
下の式は×1000なので25×1000=25000とわかる。
このようにどの単位でも使える方法です。
単位のものさしを覚えるより確実に使える力になります。
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