中学受験算数勉強方法

【マル秘情報】入試問題の分析の仕方

 
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大手中学受験塾で主に算数の講師をしています。算数以外にも受験生の学習方法や進路相談などもしております。それらの業務で経験していることをお伝えしていきます。

こんにちは。TANUKIです。
志望校でどのような入試問題が行われているかご存知でしょうか。学校ごとにその傾向は異なっていることを認識しているでしょうか。

今回は入試問題情報分析の仕方を記事にしました。
入試問題を比較するときにどういった観点で見たらいいか分かることで、「どの学校が子どもにあっているのか」や「志望校に合格するためにはどんな力が必要か」を考えることができます。

1、時間と配点
試験時間と配点を他の学校や他科目と比較します。国語算数に傾斜がかかっているケースと全科目均等なケースのどちらかがほとんどですが、その傾斜具合が学校によって違っていることもあります。時間も科目間で異なっているところもあれば、同じところもあります。

2、大設問数と小設問数
小設問とは単純に問われる問題の数。大設問はそれがまとまりになっている区切りの数です。

時間あたりの問題数は入試問題を知る上で大事なことですが、実は大設問数を見ることも重要です。大設問数が多くなると話が変わることが多くなります。大設問が変わるたびに頭の切り替えが必要なため時間がかかります。二つの学校を比較するときに、A校はB校より小設問数が多いが、大設問数が少ないというとき、その他の難易度等の情報が同じならB校の方が時間がかかるということもおおいにありえます。

大設問数と小設問数を併せて確認するようにしましょう。
またそのときに大設問の作られ方も見ておくといいです。
大設問の中にも二通りあり、似たような問題を集めた独立型と、前問とつながっていく従属型に別れます。従属が多いのかそうでないのかも大事なポイントになります。

従属問題についてはコチラ

3、合格目安点
入試問題を分析する際に必ず必要なのは合格するのにどのくらい必要かという話です。合格目安点です。

目安に過ぎないですが次のように計算しましょう。
合格目安点=(合格者最低点-受験者平均点)×科目の配点/総合計点+科目の平均点

何点とれば受かるか意識して問題を解く練習は9月以降で十分ですが、どのくらいの難易度のものを何割くらい解けるようにしなければいけないかを知った上で学習する方が、目的意識でモチベーションにつながりやすいかなと感じます。

4、問題の難易度について
大事なところですが、これは解かずに分析するのは難しいです。塾のデータを参考にするのが一番いいかなと感じます。

その際にもらったデータから全体の平均難易度と「分野別の難易度」をまとめるといいです。

分野については「頻度」に目がいきがちですが、中学受験の算数はわりと全範囲で出題されます。

しかし難易度は学校によって様々で、とりやすい問題はいつも文章題に集中している学校とか、平面図形はやたら難しいけれど立体は以外と易しいとかそういった傾向が見えてきたらとても学習しやすくなりますよね。

もちろんこれらのことをすべて塾から伝えてもらえたらいいですが、現実難しいですよね。その教室からの受験者があまり多くない学校ですとさらに難しくなります。

ぜひご家庭で分析するときの参考にしてください。

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